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ハンター日記

激減するスズメ 3つの減少理由と対策

投稿日:

2018-12-25 No.335

 日高山脈[北海道十勝 日高山脈 スズメなど多くの生物にとって厳しい北海道の冬]

『最近、スズメが減っていると聞きます。
なぜなのか?
そして、どうしたら良いのか?』

という疑問をお持ちの方にお答えします。

本記事の内容

・スズメの減少理由

・減少対策

・スズメは縁起のよい生物

どうも、モーリーと申します。

このブログに立ち寄っていただき、
ありがとうございます。

このブログは
北海道のハンターであり、
環境調査の仕事に10年以上従事してきた私が、
現場や文献を通じて知り感じたことをお伝えしています。

 

スズメの減少理由

スズメ[2018.12北海道十勝 スズメ]

「スズメが減った」という言葉を
時折聞きます。

いくつかの文献や調査結果から
スズメが減少しているとの報告は
確かに存在します。

 

スズメは1800万羽

鳥類推定数の推移

引用:都下自由学園周辺の鳥相変化と環境変動-長期羽数調査の統計分析から-

上記のグラフは
東京都東久留米市で
1963年から継続して行われている、
鳥類羽数調査の結果です。

スズメの減少とカラスの増加が
一目でわかる結果になっています。

 

また、
2012年発表のある調査結果によると、
日本国でのスズメの生息数は1800万羽

一見多いように思いますが、
生息数1800万羽という数字は、
1960年代と比較して
90%も減少していると報告されています。

恐ろしいほどの減少率です。

 

3つの減少理由

https://tiotrinitatis.com/hunter/wp-content/uploads/2018/12/20181225sparrow7.jpg[引用:環境省がスズメ等の繁殖分布を調査した図 1970年頃と2000年頃の比較図より]

上記メッシュ図の
メッシュ内の黒が濃ければ濃いほど
スズメの繁殖が多いという図面です。

左が1970年代、
右が2000年頃の調査結果です。

全国的に薄くなっているのが見て取れます。

特に、私の住む北海道十勝で減少が著しい地域で、
驚いています。

 

減少理由を以下のように
考察されています。

・営巣に適した場所の減少:
 木造家屋の減少や
 巣材となる枯れ枝などの清掃による減少

・エサを取る環境の減少:
 エサ場となる田園などの減少

・少子化
 雛数が4-5羽から1-2羽と半減

更に詳しく知りたい方へ、
次の本を紹介します。

著者は立教大理学部特別研究員の三上修氏。
スズメの推定生息数の調査報告と考察の書籍です。

 

減少対策

スズメ[2018.12北海道十勝 スズメ]

スズメの減少への対策は
いくつか考えられます。

一番簡単で効果がある対策は、

『冬にエサを与える』

です。

内地はいざ知らず、
真冬の北海道において
スズメがエサを求めるのは
非常に困難です。

スズメが一番餓死する時期は冬。

その冬を越せれば、
春以降は餌を探しやすくなります。

 

私は以下のくず米を
購入して与えています。

季節によって価格変動がありますが、
20kgで3000円前後が多く、
財布に優しい。

スズメの食いつきも良いように思います。

 

 

スズメは縁起のよい生物

スズメ[北海道十勝 スズメ]

私の家の換気扇に
スズメが営巣したことがありました。

そのままにしておきました。

スズメは縁起のよい生物です。

厄をついばむとされ、
一族繁栄、
家内安全、
富の象徴、
です。

 

もし、
貴方の家にもスズメが巣を作った時は、
取り除かずに、
縁起ものだと思い、
そのままそっと放置してみてはいかがですか。

 

したっけぃ

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-自然, 鳥類
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