2021-01-25 No.673
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
拙ブログにご訪問頂きありがとうございます。
新しいカテゴリー
「狩猟のしおり」
を設置しました。
新カテゴリー「狩猟のしおり」とは
狩猟について詳しく知らない貴方へ
日本国内における狩猟に関わる
法令・猟師の役割や歴史・心構え・
服装や猟具・事故統計等に
ついて紹介するカテゴリーとなります。
私自身、狩猟について
それほど詳しい方ではありません。
そこで、猟友会から配られる
猟師の虎の巻「狩猟読本」をベースに
このブログで貴方と共に勉強していこうと思います。
狩猟の意義や役割
狩猟者の意義や役割を4つ紹介します。
1.趣味としての狩猟
2.自然資源の持続的利用者としての役割
3.農林水産資源の保全者としての役割
4.外来生物から地域の自然環境や在来生物を守る役割
趣味として

[集団猟の様子 山奥深くまで入りエゾシカを探す]
狩猟を行っていると思います。
狩猟には
その過程で体感できる多様な自然環境、
多様な鳥獣と出会う楽しみ、
猟犬や仲間たち、一人で狩る楽しみ、
捕獲した鳥獣を食べる楽しみなど
多様な楽しみ方ができます。
たとえ獲物が取れなくても、
山の中や川のそばでお湯を沸かし
コーヒーを飲むことが楽しかったりします。
ヨーロッパでは
王侯貴族のたしなみとして狩猟が行われ
大型の獲物をはく製にして
猟果を誇るなどの風習もあるようです。
関連記事:
ネックショットだと内臓が綺麗 ※閲覧注意
自然資源の持続的利用

[飼育されている乳牛 ここの畜産農家は日本でも指折りの乳牛を連続で輩出する農家]
生態系の維持と資源の有限性が問題となる現代。
絶滅しないよう
個体数をある程度把握しつつ
野生鳥獣の肉を利用する狩猟行為は、
持続的な自然利用の観点からも
見直されています。

[在来植生のアキタブキを食べるエゾシカ]
在来植生を食べて大きくなるエゾシカ。
エゾシカ肉などのジビエは
寄生虫などの問題はありますが、
しっかりと火を通せば、
食品添加物や化学物質などからは程遠い
安全な食材であると言えます。
関連記事:
エゾシカの解体 ジビエの王様の6つの部位
農林水産資源の被害防止

[ヒグマやエゾシカに狙われやすいビート(たぶん)の苗]
野生動物による農業被害軽減のために
猟師となるケースは多いです。
自分の畑にでた有害動物は
自分で狩って食べるスタイルです。
2018年は野生動物によって
日本全国で158億円の農業被害が
発生しています。
この被害実態に対し
各都道府県は
鳥獣の管理計画を策定し、
被害を起こす野生鳥獣の
個体数の把握や調整などを
各地元猟友会などと連携して行っています。
関連記事:
森の番人ハンターの役割 キタキツネによる被害は1億1200万円 野生と人の狭間で
外来種被害の軽減と防止

[駆除されたアライグマ]
意図的・非意図的な野生生物の
各大陸・国家間の移動が頻繁に起こっています。
その中で本来その地域に
生息しない生物である
外来生物が各地域で繁殖し
在来生物を捕食し死滅させる、
農業被害を引き起こすなど
在来生態系や地域社会への
悪影響が見られるようになりました。
そのため日本では
アライグマ、ミンク、ハクビシン、
ヌートリア、タイワンリスなどが
狩猟対象になりました。
なお、環境省は
アライグマやウチダザリガニなどが
特に地域環境や在来生物に
悪影響を与えるとして
特定外来生物※に指定し、
重点的な駆除対象になっています。
※特定外来生物:
外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます
関連記事
アライグマ駆除最前線レポート ラスカルから始まった外来種問題
後記
拙ブログをはじめてから
5年以上が経ち
記事数も600記事を越えました。
いつもご訪問ありがとうございます。
狩猟に行った記事やジビエ、山菜、
野生生物についての内容を
記してきましたが
ちょっとネタ切れに
なりつつあるのかなと。
そこで、
狩猟について一から見直そうと
この記事をしたためました。
都会で一生懸命に働く方に
北海道十勝の田舎からお届けする、
ちょっとホッとする
かつちょっと勉強になる、
そんなブログであるように心掛けています。
のんびりお付き合いいただけますようお願い申し上げます。
したっけぃ
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