2025-09-30 No.1192
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
2025年9月16日、北海道三笠市において、住宅にヒグマが侵入する事案が発生。
内地では散見されていた事案でしたが、北海道ではここ数十年では初かもしれません。(物置や牛舎等への侵入事例は散見される)
ついにここ北海道でもクマが住宅に侵入する事件が発生してしまいました。
事件概要を整理します。
事件概要
日時
2025年9月16日(火) 10:40頃
場所
北海道三笠市幾春別(いくしゅんべつ)川向町 住宅にて
三笠市はかつての炭鉱。
なんどか仕事で訪れたことがあります。
今は静かな町です。
三笠市には若く優秀な猟師がいます。
彼は将来、北海道狩猟界隈のリーダーになり得る人物です。
頼もしい限りです。
そんな猟師がいることで、三笠市もありがたいと思っているのではないでしょうか。
内容
2025年9月16日、北海道三笠市幾春別川向町の公営住宅において、体長約1.2メートルのヒグマがガラスを破って侵入。
ヒグマはクマは洗濯中の女性(80代)に近づいた。
女性は近くにあった掃除機を手にした。
クマは女性の前を通り過ぎ、網戸だけにしていた玄関から外に出ていった。
女性は「びっくりですよ。人間騒いだらダメよ」 「(びっくりしたけど声は出さずに?)出さない。騒いだらダメですよ」と語る。
近隣住民は
「車を玄関の前において乗り降りできるようにしている」
「逃げる所を考えてる。包丁とか消火器でも持って走る」
「役所にここの草を刈ってくれないか、と言っている」(クマが侵入した住宅の近くには、クマが隠れられるような草むらがあったことから)
と語る。
三笠市では9月13日から4日連続のクマの目撃となる。
事件を受けて三笠市は山に箱罠を1基設置した。
専門家「体を大きく見せることは非常に有効」と語る

[北海道十勝 ヒグマの手]
上記の質問についてヒグマ対応にあたる専門家が語りました。
以下に箇条書きします。
「ガラスを突き破ってクマが住宅に入ってくるということは当たり前に起こることではない」
「(クマが)突然何かにびっくりして突進せざるをえなかった。暗い方向に飛び込もうとして突進してきたらガラスがあったというのが一つ(の可能性)」
「(住人は)本当にびっくりしたでしょうけれども、ドタバタ動きまわったり、大声で叫んだり、そういうことをしてしまったら刺激した可能性はあったが、クマが出ていくまでの間、かなり冷静に立ち振る舞われた」
「掃除機がどのくらいの威嚇効果があるかはわかりませんが、人間単体よりも体を大きく見せるというのは非常に有効」
「掃除機でクマに立ち向かうのではなく、持っていることでクマにしてみるとある程度射程距離が生まれる。人間が何を持っているかわからない。武器なのか分からない」
「少なくとも人間の長い手がいっそう長く見えるわけです。そういう条件を整えたということは、とっさの動きであったにしても良い動きをされた」
と語りました。
関連記事:
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参考サイト:
イザという時に、慌てず騒がず、自分を大きく見せる。
クマとの遭遇だけではなく、人間同士のつばぜり合いの時も使えそうな心構えですね。
ヒグマに住宅侵入された80代女性、相当肝が座っているようです。
三笠の肝っ玉母さんと今後呼ばれることでしょう。
私も見習いたいと思いました。
したっけぃ