自然の中でドキドキワクワク!北海道から貴方へのラブレター。I'm a hunter. This website is about wildlives of Hokkaido, Japan. Please check under orange-button, for reading in your languages.

ハンター日記

森の番人ハンターの役割 キタキツネによる被害は1億1200万円 野生と人の狭間で

更新日:

2018-03-26 No.240

 

広告

 

どうも、モーリーです。
北海道日本ハムファイターズの新球場が北広島市に決定しました。
2023年に開業を目指すとのこと。
球場に商業施設を併設するので、楽しく美味しい球場になりそうです。
これまで観戦したことはありませんが、新球場ができたら行こうかなと。

さて、今回はハンターの仕事について紹介します。

 

広告

 

キタキツネによる被害

牛舎のホルスタイン 北海道の畜産[2017.11北海道十勝 牛舎にいるホルスタイン 日本では乳牛として飼育されているが、欧州では肉牛としても乳牛としても飼育されている]

北海道の鳥獣による被害総額

平成28年度の北海道全体での鳥獣被害金額46億円です。
全体の80%以上はエゾシカによるものです。
牧草やビート、水稲、馬鈴薯、デントコーン、小麦などがエゾシカによる食害を受けています。
エゾシカによる被害総額は39億円(H28年度 北海道調べ)ほど。

 

キタキツネ被害による被害総額

キタキツネによる被害総額は、1億1200万円(H28年度 北海道調べ)。
牛、馬鈴薯、ビート、トウモロコシなどが食害を受けています。

 

鳥獣保護法と農業被害対策

キツネは「鳥獣保護法」により、野生動物として保護の対象となっているため、原則、駆除はできません。
特に北海道のキタキツネは観光資源としての一面もあるため、行政としても数を極端に減らすことは考えていないようです。

しかし、キタキツネによる農業被害を防止するためにも対策を実施する必要があり、
私たちハンターが対策にあたります。

鳥獣保護法対象のキタキツネを駆除する際は、
被害を受けた農家から自治体(市役所や町村役場)へ連絡し、
その自治体から地元の猟友会が指示を受けて対策(銃や罠による駆除)を実施する流れになります。

農業被害対策フロー:
被害を受けた農家⇒地方自治体⇒地元猟友会⇒パトロール隊員

なお、市街地では銃や罠は使用不可であり、郊外や畑地などで対策が行われます。

 

今回は上記画像の牛舎を管理する酪農家さんから、
子牛がキツネに食べられた、
との報告があり、先輩ハンターと2人で出動することに。

ホルスタイン子牛の死骸 キタキツネ被害[2017.11.3北海道十勝 ホルスタインの子牛の死骸 キタキツネによる被害]

このように牛舎の敷地内であっても、
生まれたばかりの子牛はキタキツネにとっては餌となります。
おそらくカラスも死骸をつついたりしたのでしょう。

 

キタキツネを撃つ

被害を受けた農家さんからキタキツネが現れそうな場所などについて聞き取り調査を行い、
牛舎周辺を見回る。
暫くすると、キタキツネの姿を目視で確認。

距離は50-60mある。
ガーンっ!
一発撃つもはずれ!
キタキツネは逃げていき、姿を隠しました。
暫く待機するも、姿を見せず、この日は撤収することに。

銃を撃ったので、キタキツネも暫くは警戒するでしょうが、
牛舎への接近は今後もあるでしょう。

 

キツネのわな

箱罠(はこわな)

箱罠(はこわな) キツネのわな[2017.11北海道十勝 箱罠(はこわな)キタキツネやアライグマなど対象とした罠 罠の奥に肉などを置いて誘引したところで蓋がしまる構造]

キタキツネが現れる牛舎の近くに箱罠を設置しました。

箱罠:
箱の中に獣が入り込んで、仕掛けのエサをくわえて引くことで、出入口が自動的に閉まる仕組み

このような罠を設置するにも免許が必要です。
ハンターが持っていることが多いですが、
農家さん自らが持っているケースもあります。

 

掛かったキツネ

罠にかかったキツネ キタキツネ[2017.11北海道十勝 箱罠(はこわな)にかかったキタキツネ]

このように箱罠にキタキツネがかかりました。
※上記の罠とは違う場所の罠の様子

罠にかかったキツネ キタキツネ[2017.11北海道十勝 箱罠(はこわな)にかかったキタキツネを銃でしとめる 野生生物と人間の活動の境界線でおこる軋轢を我々ハンターが処置している]

罠にかかったキツネは、その場で銃で仕留め、火葬場まで運びます。

今回はキタキツネの命をとりましたが、
このキツネが悪い訳ではありません。
野生生物と人の活動範囲には線引きが必要です。
今回の結果はその線引きによるものです。

 

森の番人

野生生物と人の活動、その境界線では様々なことが起こります。
ハンターは単なる野生生物の捕獲者ではなく、
野生生物と人の活動の境界線上で、
自然環境の保全と人の経済活動に幾ばくか貢献する、森の番人です。

自然への理解を深め、感謝の気持ちを持ち、
いちハンターとして精進してゆきます。

したっけぃ

 

広告

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-狩猟, 哺乳類
-, , ,

Translate »

Copyright© ハンター日記 , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.