2018-03-20 No.237
どうも、モーリーです。
『お前はハンターと言いつつ、ぜんぜん狩猟に行ってないぢゃないか』と思われているかもしれません。
ブログでは書いていませんが、2月に3回猟に行っていました。
3回中2回は巻狩り【集団で行う狩猟】でした。
1回目は14人で行って7頭。
2回目は10人で行って3頭を仕留めました。
2回目は運良くモーリーもエゾシカを獲る。
3回目は、
エゾシカをドローンで探せるかという実験を目的に、
十勝ラジコンクラブのK氏と山へ。
今回は2月1回目の巻狩りの様子を紹介します。
巻狩り
[2018.2.12北海道釧路 猟場、ヤチボウズの谷]
巻狩りとは集団猟のことです。
エゾシカやヒグマ(本州ならイノシシやツキノワグマ)などの大型獣を狩猟する定番の猟スタイルです。
複数人数で『勢子』と『マチ』という役割に分けて、勢子が山から獲物を追い出し、マチが追い出された獲物を仕留める猟です。
単独猟よりも集団猟の方が結果は良いです。
上手い人は単独猟でも、キッチリ仕留めてきますが。
勢子とマチは、リーダーが各メンバーへ役割を割り振ります。
今回は3つの現場で、マチや勢子を担当しました。
マチ
[2018.2.12北海道釧路 獲物を待つときに大きな木の後ろに隠れます 今回はこの木に隠れました]
『マチ』とは、獲物が逃げてくる場所に待ち構えて仕留める役割です。
経験ある先輩ハンターたちが担う事が多い。
今回はリーダーからマチをやれと指示を受けました。
北海道の真冬のマチは実に寒い。
まずは長靴の足先から感覚がなくなり、
このまま足先が凍死してもげるんじゃないだろうか、と思うほどに冷たく寒い。
家で水筒に入れてきた熱いコーヒーを飲みながら、辛抱のマチ。
1時間ほど待っていると300m先にエゾシカの群れを確認。
5頭、8頭、4頭。
非常に数が多い。
その後、一部が100mの距離まで近づいてきます。
それ以上近づいてくる様子がない。
私の射程ではない(私の銃は散弾銃なので射程は50mほどが適当)が、撃つ!
「ドン!」
外れ!!
隣の山からも「ドン!」。
当たり。
隣のマチが仕留める。
50年近く猟をしている大先輩のM氏です。
流石!
その後、勢子も合流しM氏の仕留めたエゾシカを車のある場所まで運ぶ。
エゾシカの体重はおよそ100kgほど。
この運搬作業が一番キツイ。
勢子
[2018.2.12北海道釧路 山を歩く勢子の足元 雪が少ない様が分かると思います 今年の山には雪が少ない]
『勢子』とは、声を出しながら山を歩き獲物を山から追い出す役割です。
リーダーから歩くルートの指示を受け、
山へ入ります。
「ホイッ、ホイッ。ホイッ、ホーイッ」と声を出しエゾシカを追い出します。
暫く歩くと、
エゾシカの群れを隣の山で確認。
400mは離れているので、撃つのは無理。
無線機で全体に連絡をいれ、情報共有します。
他の勢子からも無線機から情報連絡が頻繁にきます。
その情報を基にリーダーから指示が来ます。
[2018.2.12北海道釧路 雪山を歩くとエゾシカの足跡の穴の中に糞が落ちている]
道なき冬山をさらに進みます。
果たして自分は正しいルートを進んでいるのか分かりません。
無線機で情報交換をしつつ進むのですが、山の中は目印があってないようなもの。
ただ、となりの山からも他の勢子の声が聞こえますので、
となり山の勢子と声を頼りに歩くスピードを合わせ、山を進みます。
エゾシカを追い込むため山に入り、
2時間ほど進む。
地上に付きました。
今回は勢子と勢子の間からエゾシカの群れが抜けられたようで、
マチの前にもエゾシカを追い込むことができませんした。
このように失敗するケースもあります。
この後、別の現場でも猟を行い、
この日一日で7頭仕留める。
参加人数14人でしたので、2人で1頭の割合。
この後解体しました。
その様子はまた今度。
したっけぃ