2018-12-21 No.331
[安全狩猟徹底における伝達会議配布資料]
2018年11月20日北海道恵庭市狩猟事故を受け、
全北海道猟友会所属メンバー5434人へ、
安全狩猟徹底における伝達会議に参加するよう指示があり、
12月20日に同会議にしてきました。
内容・感想・噂話を紹介します。
内容
日時:2018年12月20日 2回(14:00から 19:00から)
会場:とかちプラザ
参加
・十勝西部森林管理署 職員
・十勝総合振興局※1 職員
・北海道猟友会 副会長
・帯広猟友会 会長
・帯広猟友会メンバー 約200名
会議内容は
森林管理局の職員や
自治体の担当課の職員から、
・事故概要の説明
・矢先の確認
・脱包の励行
・目立つ猟装
・入林の手続き
について説明と指導を受ける。
北海道猟友会副会長、
帯広猟友会会長からは、
他の狩猟事故の事例を紹介しつつ、
安全狩猟を徹底するよう指示を受ける。
その後質疑応答があり、
会議は全80分ほどで終了。
※1振興局とは北海道の14支庁(十勝や石狩など)の広域自治体。
個人的には、各市町村に権限を委譲し、
縮小・解散すべき組織であると思っている。
資料
感想
森林管理局からの話
森林管理局の職員からは、
入林許可なく入林している猟師や
車の助手席にライフル銃を置き、
ダッシュボードに弾を置くなどの
法令違反している猟師と
のやり取りが印象に残る内容でした。
結局この方は警察に通報しなかったとのこと。
また、
内地から来道する猟師1000人への対応なども、
興味深く聞けました。
北海道猟友会からの話
北海道猟友会副会長から、
実際にあった危険な事例や
事故事例を聞けてこちらも参考になりました。
軽トラを改造し、
荷台に複数人を乗せての
狩猟中(法令違反行為)に
誤って仲間を誤射した事例
などを説明。
その仲間の家族同士が
疎遠になってしまうという、
内容でした。
事故一つで、
生活が大きく変わってしまうことを、
全ての猟師が強く認識するようにとの話は
印象深く残りました。
また、恵庭での事故以降、
猟師への風当たりも増え、
警察への通報が増加傾向にあることが報告されました。
質疑応答
その後の質疑応答では、
・自粛措置を一方的に決めた猟友会への疑問
・猟友会の意思決定のあり方への疑問
・森林管理局局長に国有林利用を制限する権限があるのか?
・単独猟規制への疑問(狩猟事故は単独よりも集団猟の方が多い)
・狩猟者に配布される地図が見にくい(分かりにくい)
などの質疑内容について、
各担当者が応答する流れでした。
当ブログでも北海道猟友会や森林管理局への
聞き取り調査を記事にしていますので、
よろしければ読んでください。
参考:
北海道猟友会への3つの質問
森林管理局への3つの質問
噂話
会議が終わり、
ちらほら噂話を聞きました。
被害者の森林管理局職員が、
実は赤い服やオレンジ色のヘルメットを
着用していたかは実は不明で、
事実はよくわかっていないこと。
容疑者が法令違反行為である
林道上からの誤射により、
保険金がおりる審査が厳しいなど、
そんな話でした。
安全狩猟にむけて
北海道猟友会初の
全道自粛措置をとった
2018年恵庭での狩猟事故は、
全ての北海道の猟師に
大きな影響を与えた事故となりました。
個人的には単独猟が規制(強制自粛)されたのが、
大きいなと思います。
国有林の利用も来年度はどうなるは
未定です。
しかし、
今回の事故を受けて、
安全狩猟について、
自分の安全管理を見直す機会になりました。
内地の猟師の方も、
改めて安全狩猟について、
見直しをしてみると良いかと思います。
お互いに安全第一でいきましょう。
したっけぃ