2021-03-29 No.719
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
このブログに訪問していただき
ありがとうございます。
北海道十勝では雪解けが進み
畑の土が見えてきました。
今冬は初雪が観測史上最も遅く
畑が深くまで凍り付き、
農作業開始時期が遅れる
かもしれないと思っていました。
今年の農作業について
近所の農家さんの話を聞いてみました。
雪が少ない年は収量が減ると言われていました...が
画像は春になり畑の雪解けが進んでいる畑の様子です。
2020(令和2年)年度の冬は
十勝では初雪が観測史上最も遅い年でした。
関連記事:
雪のない初めての年越し
初雪が遅くなると、
土は低温の影響を直接受けて
奥深くまで凍り付きます。
例年は11-12月には雪が降り
根雪となり、雪が断熱材的役割を担い
大地の凍てつきを軽減します。
今シーズンは初雪が遅かったため
畑作業の開始が遅くなることが
予想されていました。
しかし、状況が変わってきたと
地元で60年以上農家をしている方が語ります。
気候変動の影響で暖かくなったと農家は語る
農家さんと情報交換
畑を歩いていると
農家さんが話しかけてきます。
少し(一時間ほど)おしゃべりします。
カラスやキツネ、シカやヒグマ、
アライグマによる被害状況や
出現場所について情報交換する
大切な時間です。
十勝ではアライグマによる食害が
この1-2年で増加しています。
近所のこの畑地でも
アライグマによるデントコーンへの
食害がここ1-2年で始まったと聞きました。
関連記事:
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アライグマ捕獲強化月間 12,354頭のアライグマパトロールへ
気候変動・温暖化の影響で凍てつく大地が溶けるスピードが速くなる
初雪が遅くなったことで
農作業開始時期が遅れそうですが
大丈夫か聞いてみました。
農家さんによると
温暖化や気候変動の影響で
日中の気温が上がるので、
農作業の開始時期は例年通りとのこと。
農家さんは60代の2代目で、
子供の頃からここで農業をしていたが
子供の頃よりずっと暖かくなり
雪が少ない影響は昔と比較すると
少なくなったと言います。
昔は-30℃になることも
珍しくなかったが、
今では-30℃まで下がることは
ほぼなくなり、
3月の日中の気温も
これほど暖かくなる(10℃)日は
少なかったと思うと。
極端な低温の日が少なくなり、
3月の日中の気温が
高くなったのではないかとのこと。
気温の変動について
気象庁のwebから調べてみました。
2021年3月28日気温(当日):
最低:-2.1℃
最高:10.1℃
1991年3月28日気温(30年前)
最低:-4.0℃
最高:1.0℃
1961年3月28日気温(60年前)
最低:-3.8℃
最高:2.4℃
参考サイト:
気象庁 1961年3月の日ごと値
同じ日を30年毎に比較すると
最低気温がそれほど変わらず、
最高気温が大きく変動している
値が読み取れます。
気温の変動を比較にするには
より多くのデータが必要なので
あくまで参考の値ですが、
農家さんの話を裏付けるデータです。
農家さんによると
この日中の10℃という気温が
急速に凍土を温めるのだそうです。
という訳で、雪が少ない影響による
農作業の開始時期の遅延は
ここ十勝では無いようです。
正直、気候変動や温暖化の影響は
都市気候や計測場所周辺の環境変化が
大きいと思っていましたが、
同じ土地で60年以上農業をしている方が
昔よりも温かくなっていると言うなら
ここ十勝では事実なのだと思います。
問題はその原因ですが、
太陽や地球、ヒトの活動、
埋設しているメタンガスなどについて
紐解く必要があると思うので、
勉強した時にここで共有できればと思います。
とにもかくにも、
今年の秋も貴方の家庭の食卓に
十勝産の農作物が並ぶことを期待します。
じゃがいも、長芋、小麦粉、
大豆や小豆などの豆、
砂糖の原料になるてん菜など、
その多くが十勝産です。
よろしければ、食べて応援してください。
したっけぃ