2020-10-26 No.630
どうも北海道十勝のハンターモーリーです。
日高山脈が冠雪する頃、
十勝平野では
作物の収穫の時期を迎えます。
今回は虎豆(とらまめ)を収穫しました。
その様子をお届けします。
虎豆(とらまめ)
虎豆(Fabaceae Phaseolus P. vulgaris)は「大福豆」、「紅花いんげん」と並んで
人気の豆です。
虎豆はもともと
南北アメリカ大陸において
主要作物であり、
アステカ帝国
(1428-1521現メキシコ付近)
において、税の物納作物としても扱われていました。
日本に入ってきたのは
明治時代にアメリカ合衆国から
導入され栽培が始まりました。
白色以外の部分の模様が
虎模様にみえることから
虎豆と呼ばれています。
種名でいうと
「インゲンマメ」で
同種の一品種になります。
現在の日本では
北海道の胆振・北見地方が
主な産地になっています。
栽培・収穫の様子
虎豆の種は昨年秋に収穫した種を使います。五月の連休前後頃に植えます。
力強く発芽する様が見て取れます。
種を植えて約3週間後の様子。
すでに生長しています。
豆はつる性草本なので、
つるがからまれるよう
周辺に竹を配置しておきます。
台風や大風に倒れない程度の
強度が要求されるので、
竹はしっかりと設置しなくてはいけません。
虎豆の発芽率は8割ほど。
ちなみに、モロッコの発芽率は6割ほど。
豆の発芽率も種によって違いがあります。
収穫時期を迎えた虎豆のさやの様子。
さやは白色であったり、
右上のように黒ずむさやもありますが
中身は同じです。
収穫前に地面に落ちている豆も
だいたい食べられますが、
一部腐っているケースもあります。
虎豆の虎柄は
一様に同じ方向を向いたまま
さやの中に納まっています。
この冬に食べる虎豆です。
来春に植える種でもあります。
来春まで乾燥した状態で
なにもしないのにも関わらず、
植えても芽がでることを思うと
生命の力強さを感じるようです。
したっけぃ