2021-04-07 No.728
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
オオアカゲラに出会いました。
場所は日高支庁様似町のアポイ岳です。
オオアカゲラについてお届けします。
オオアカゲラ
オオアカゲラ(Dendrocopos leucotos)はキツツキ科キツツキ属の鳥。
30の都府県でレッドリストに
掲載されています。
下記のサイトで各都府県における
レッドデータ掲載に関する状況が分かります。
北海道ではレッドデータに
掲載されていません。
参考サイト:
日本のレッドデータ オオアカゲラ
姿
大きさはハトよりもやや小さくよく見かけるアカゲラに
似ています。
アカゲラとの違いは
頭の赤い部分が頭全体を覆い
腹の赤い色がやや曖昧についています。
私も最初見た時は大きなアカゲラが
いるなと感じました。
違和感を感じたので撮影したら
オオアカゲラでした。
分布・生息環境
ユーラシア大陸に広く分布しています。
日本でも留鳥※として全国に生息しています。
※留鳥:季節による渡りをせず、一年中ほぼ一定の地域に住む鳥。
生息環境は針葉樹林よりも
広葉樹林を好む傾向があります。
アポイ岳は針葉樹林が多い山ですが
私が撮影したオオアカゲラは
広葉樹にとまっていました。
ちなみに、
日本には4亜種が確認されています。
・エゾオオアカゲラ(北海道)
・オオアカゲラ(本州中部以北)
・ナミエオオアカゲラ(本・四・九)
・オーストンオオアカゲラ(奄美大島)
この記事の画像もオオアカゲラなのか
エゾオオアカゲラなのか判断つきません。
食性
クワガタやカミキリの幼虫が多い。
子育て中は蝶やガの幼虫も与えるようです。
ちなみに、他のキツツキ類の食性は
クマゲラ:主にアリ
コゲラ・アカゲラ:蝶やガの幼虫
となります。
生息数
生息数は分かりませんが、
少ないと言われています。
なかなか見かけないので
推定生息数も想像できません。
アポイ岳ビジターセンターの
学芸員の方に聞いても
クマゲラよりも見ることは
難しいと言っていました。
クマゲラよりも
数が少ないとは思いませんが、
オオアカゲラの生態が
その姿をより見つけにくく
しているのかもしれません。
関連記事:
クマゲラをアポイ岳麓で確認 姿・分布・生息環境・食性・繁殖・生息数について
繁殖
オオアカゲラの営巣と繁殖は他のキツツキ類(クマゲラ、アカゲラ、
コゲラ、ヤマゲラ)の仲間と比較すると
やや変わります。
オオアカゲラの営巣場所の多くは
樹冠※よりも上に位置します。
※樹木の上部で葉が茂っている部分
そんな高い位置に巣があると
なかなか見つけられませんよね。
繁殖時期も他のキツツキ類の中では
一番早く、4月下旬から始まります。
繁殖開始時期は
オオアカゲラ→クマゲラ→コゲラ→
アカゲラ→ヤマゲラの順です。
参考文献:
オオアカゲラの早い繁殖開始の生態的意義
関連記事:
キツツキの仲間アカゲラ 木をつつく3つの理由
以上、アポイ岳で出会った
オオアカゲラについてでした。
北海道は春を迎え多くの生物たちが
繁殖のために活動が活発化しています。
貴方も北海道まで見にくればいいべさ。
したっけぃ