キノコの季節　毒キノコのベニテングダケは人の歴史とともに

2020-10-05 No.626

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

10月に入り、キノコの季節になりました。

散歩しているとベニテングダケがありました。

ベニテングダケは毒キノコですが
長野県では食べられているようで、
Webで「ベニテングダケ　食べた」と
検索すると数件引っ掛かります。

今回はベニテングダケについてお届けします。

ベニテングダケ

ベニテングダケ
（Amanita muscaria）は
英名で "fly agaric"【ハエキノコ】と
呼ばれています。

現に私がベニテングダケを
見つけた時も
無数の小さなハエがたかっていました。

特徴

[2020.10北海道十勝　ベニテングダケ　]

大きさ

6~15cmほどの中型から大型サイズのキノコ。

形

典型的なキノコの形。
傘の表面に白いイボがついている。
このイボは簡単に取れる。

色

赤からオレンジ色。

時期

夏から秋。
北海道十勝では9月中旬から10月初旬頃。

場所

[2020.10北海道十勝　ベニテングダケ　針葉樹と白樺の林にて]

私が見つけた場所も、
針葉樹と白樺の林でした。

毒成分と症状

・イボテン酸
・ムッシモール
・ムスカリンなどの毒成分を含む。

イボテン酸は毒成分であるも、旨味成分でもあります。

食後30分ほどで下痢、腹痛、嘔吐、めまい、錯乱、幻覚、興奮、抑うつ、けいれんなどの症状が現れる。
まれに死に至るケースもあるようです。

味

[ベニテングダケを水洗いし虫やごみをとる]

毒を持つフグもそうですが、
適切な処理をすることで
毒草であれ毒魚であれ
食べることができるようです。

せっかくなので私も挑戦してみます。

2-3か月は塩漬けが必要とのことなので
実際に食べるのは年末頃になりそうです。

その際はここで報告差し上げます。

以下のサイトは
ベニテングダケを食べてみた系のサイトです。

ベニテングタケを毒抜きせずに食べたらめっちゃ美味しかったけどしっかり中毒した　野食ハンマープライスより

美しい毒キノコ、ベニテングタケの味は意外と単調だった　海底クラブより

茹でて塩漬けすることで
毒は抜けるようですが、
旨味成分も落ちるようです。

処理せずにそのまま食べて
中毒になったケースも
報告してくれているので
ありがたいサイトです。

マリオがベニテングダケを食べる理由

ニンテンドーのマリオは
キノコを食べることで大きく強くなります。

そのキノコは
ベニテングダケであると
昔から言われていますが、
公式な設定ではありません。

ちなみに、
キノコを食べて強くなるのは
荒唐無稽な設定ではなく、
古のバイキングたちは
戦闘前にベニテングダケを食べ
戦意を高揚させたと記録にあります。

ゲームにでてくる狂戦士である
バーサーカーやベルセルクは
ここから誕生した言い伝えられています。

The Trippy Substance that Gave Viking Berserkers their Crazed Power

また、
古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』に
登場する神の飲み物である『ソーマ』は
ベニテングダケであるとの説もあります。

さらに、
シベリアのシャーマンたちが
トランス状態に入るために
ベニテングダケを利用したとの記録もあります。

ベニテングダケは私たちの文化に
案外深い影響を与えているキノコなのです。

したっけぃ