2025-07-16 No.1176
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
事故記録 2025年7月函館恵山ヒグマによる猟師襲撃事件 血痕と猟銃が見つかる いったいなにが?!
日本全国で立て続けにクマによる、人への襲撃事件が発生しました。
岩手県の方ではすでに周辺にいたツキノワグマが駆除され、問題個体であるか否か現在DNA鑑定結果待ちの状態です。
問題は北海道福島町の方です。
福島町の小学校では屋外活動を今秋実施しないこと、水泳事業も学校のプールを利用せず屋内の町民プールを利用する方針との報道もあります。
さらに、事件発生の二日後の7月14日には福島町のCOOPの物置が荒らされる被害が発生。
物置にはヒグマのものとみられる毛が付着していました。
同日5:00、同COOPでクマが目撃され、店では早朝の商品搬入を取りやめる共に、営業時間を短縮するなどの対応をしました。
町民生活に確実に影響を及ぼしています。(2025.7.16現在)
そして、函館恵山の猟師がヒグマに襲撃を受けたとされる事件も発生(2025.7.15発生)。
北海道に限らず、全国でクマによる人の襲撃事件が発生しています。
上記以外にも青森県でリンゴ農家さんがクマに襲われ怪我を負ったというニュースも見ました。
今や日本全国、クマの進撃がとどまるところをしりません。
この状況を受けて...
ヒグマ緊急事態宣言

[2025.7北海道十勝 捕獲されたヒグマを川に漬け肉を冷やしている様子]
【ヒグマ緊急事態宣言】
を発令します。
この宣言に社会的に特に意味はありませんが、私自身がパトロールの頻度をあげるということです。
町でジョギングしている方々からも、郊外でのジョギングは控えたほうが良いかしら、と問い合わせを受けます。
地域の方々が安心してくらせる町を維持する。
それがハンターの役割の一端だと思っています。
弾丸は高騰し、動物を獲ったら獲った、獲らないなら獲らないでも色々と言われる状況ではあります。
しかし、このような危うい状況にあっても希望はあるものです。
試される大地のヒグマとヒトの距離感 そして新たなる希望
ヒグマとヒトの距離感
北海道で暮らすということは、ヒグマやエゾシカたちの生活圏とヒトの生活圏が一部重なりつつ生活を送るということです。
ヤフコメをみると「ヒグマを全滅させよう」とか「警察や自衛隊を使ってヒグマを駆除させよう」とかヒグマたちを追い詰める言葉が多いようです。
一方で役所には都会の方々から「なぜクマを撃った」とご指摘もいただく状況です。
これらのコメントの裏にはよく分からないヒグマへの恐怖感と畏怖感があるのでしょう。
それらの感想を抱く事自体は悪いことではありませんし、自然なことだと思います。
色々な思いがある中で、一部コメントがあるようにヒグマを絶滅させようとする意見があります。
実際に九州ではツキノワグマを狩りつくし絶滅させました。
私はその意見には組しません。
私はヒグマもまた道民の一員だと思っています。
確かに農地に出たヒグマや人の生活圏に侵入するヒグマは駆除して、ヒグマとヒトの距離感を保つ駆除活動は必要だと思います。
その距離感を維持するのがハンターの役割だと思います。
距離感と書きましたが、環境用語でゾーニングとも言います。
ヒグマゾーンや人の活動ゾーン、さらに両者が交わる中間地点ゾーン等にゾーンを分けることです。
各ゾーンに出没したヒグマは各ゾーンにおいて定められた駆除行動を行います。
現在は9月からの法改正(ヒグマの緊急捕獲に伴う警察から自治体への発砲権限移譲に関する法改正)に伴い、各自治でヒグマとヒトのゾーニングをどのように設定するのか検討している最中です。
ヒグマとヒトの自他共栄が図られる距離感を設定したいものです。
新たなる希望

[2025.7北海道十勝 ヒグマと狩りガールと見守るあしながおじさん]
残念ながら高齢化に伴い団体の能動的な活動が阻害され、硬直化している現状も一部見られます。
ここ十勝では猟友会メンバーの数は微増しているようです。
そして、私の町にも全国から若いハンターやハンター志望の方々が集まりつつあります。
ヒグマに怯えるだけではない、立ち向かえる仲間たちがここに集いつつあります。
クマは進撃し、政治は混乱し、麻のようにみだれる社会ではありますが、希望はあるものです。
参考サイト:
環境省 クマに関する各種情報
昔の偉い人お坊さんもこう言っていました。
「あわてない あわてない ひとやすみ ひとやすみ」、と。
困難にあってジタバタしつつも、慌てず、休みつつ、目的を見据え、課題に立ち向かっていきましょう。
私達ならできる。
全国の心ある者たちへ、北海道十勝でお待ちしております。
したっけぃ