2020-07-17 No.621
どうも、
藤井聡太さんによる
史上最年少の棋聖誕生が嬉しい、
北海道十勝のハンターのモーリーです。
先日林を歩いていると
オニグルミの実がなっていました。
このオニグルミは
ヒグマ等のエサになります。
沢山の実がなる年は、
ヒグマは人里に降りる必要がなくなり
人との軋轢も少なくなると言われています。
そんなオニグルミについてお届けします。
ヒグマのエサ

[2020.7北海道十勝 オニグルミの木]
たわわに実っています。
オニグルミの実はエゾリスやヒグマの
大切な食料になります。
特に北海道のヒグマにとっては大切です。
北海道のほとんどの河川は
堰堤やダムなどで堰き止められ
サケマスが上流域まで遡上できません。
そのため北海道のヒグマたちは
サケマスをあまり食べることができません。
ですので、
北海道のヒグマたちは
ヤマブドウやドングリ、
オニグルミなど植物性のエサを
主食にして食べ冬に備えます。
これがロシアや北米のヒグマは
秋に遡上するサケマスなどを
豊富に食べているため、
体も大きくなります。
同じヒグマでも北海道のヒグマと
ロシアや北米のヒグマでは
体の大きさが随分と違うようです。

[2019.10北海道十勝 ヒグマの糞]
糞の中身を調べてみると
エゾシカやヤマブドウ、
ドングリなどがでてきました。
見える毛がエゾシカの毛、
見える種はヤマブドウの種、
そしてドングリの殻が見えます。
オニグルミは確認できませんでしたが
ヒグマが多様なエサを食していることが分かります。
オニグルミの実

[2020.10北海道十勝 オニグルミの実]

[2020.10北海道十勝 オニグルミの実の拡大画像]
細かな毛が沢山見える。
持つとやや重さを感じ、
押すとしっかりと固い。

[2019.8北海道十勝 オニグルミの実]
左が地面に落ちた直後で、
右に行くにしたがって、
時間が経過し、
表皮が剥がれていく様子です。
このように、
実が地面に落ち
表皮がはがれ落ち
そして私たちが知るクルミがでてきます。
こうして地に落ちた実が
一部がヒグマやエゾリスや
ネズミなどのエサとなります。
もう一部が翌春に根を張りだし、
オニグルミの実生となり、
成木になっていきます。
今年はオニグルミが豊作になりますよう。
したっけぃ