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ハンター日記

ヤチボウズ ハゲ山にスゲ生える

更新日:

 


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2016-05-11 No.114

ヤチボウズ a tussock

tussock「北海道十勝 ヤチボウズにスゲが生えている」

森を散策しているとヤチボウズの頭からスゲが生えていました。
4月にヤチボウズを紹介しましたが、今回はすこし生長したヤチボウズを紹介します。
※生長:草木が育って大きくなること(集英社国語辞典より)

やちぼうず 湖沼・湿地王国の残照(2016年4月13日)

 

カブスゲ a sedge

tussock「北海道十勝 ヤチボウズの上に生えているスゲ。カブスゲ。」

ヤチボウズはスゲがドーム状の株を長い年月を掛けて作ってできたものです。
このヤチボウズはカブスゲというスゲが形成しています。
上の写真の黒い部分に、多くの白く細長いものがついていますが、この白いものがスゲの花です。
地味ですが、趣のある花だと思います。

スゲの特徴は、三角の茎をもつことです。
スゲかなと思われる植物を見かけたら茎を触ってみてください。
三角形した茎でしたらスゲの仲間です。

カブスゲ以外にも、ヒラギシスゲ、オオアゼスゲというスゲがヤチボウズを作ります。

 

湿地が好きなヤチボウズ marsh

tussock「北海道十勝 やちぼうずの群落。シメシメした場所に生育する」

ヤチボウズが見られる場所は湿地です。
農業が主要産業の十勝では湿地は畑作に向いていないことから、すぐに乾いた土地に改良されてしまいます。
改良の方法は、畑の脇に水路(明渠、トラフなど)を掘るとその水路に周囲の土地の水が集まり、土地を乾かしてゆきます。
そうして乾いた土地を畑作用に利用してきたのです。
十勝はかつて広大な湿地を有する土地だったのです。

 

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今日のブログがあなたの勉強や気分転換になれば嬉しいです。

したっけぃ

 

 


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  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-自然, 植物
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