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2016-05-11 No.114
ヤチボウズ a tussock
「北海道十勝 ヤチボウズにスゲが生えている」
森を散策しているとヤチボウズの頭からスゲが生えていました。
4月にヤチボウズを紹介しましたが、今回はすこし生長したヤチボウズを紹介します。
※生長:草木が育って大きくなること(集英社国語辞典より)
カブスゲ a sedge
「北海道十勝 ヤチボウズの上に生えているスゲ。カブスゲ。」
ヤチボウズはスゲがドーム状の株を長い年月を掛けて作ってできたものです。
このヤチボウズはカブスゲというスゲが形成しています。
上の写真の黒い部分に、多くの白く細長いものがついていますが、この白いものがスゲの花です。
地味ですが、趣のある花だと思います。
スゲの特徴は、三角の茎をもつことです。
スゲかなと思われる植物を見かけたら茎を触ってみてください。
三角形した茎でしたらスゲの仲間です。
カブスゲ以外にも、ヒラギシスゲ、オオアゼスゲというスゲがヤチボウズを作ります。
湿地が好きなヤチボウズ marsh
「北海道十勝 やちぼうずの群落。シメシメした場所に生育する」
ヤチボウズが見られる場所は湿地です。
農業が主要産業の十勝では湿地は畑作に向いていないことから、すぐに乾いた土地に改良されてしまいます。
改良の方法は、畑の脇に水路(明渠、トラフなど)を掘るとその水路に周囲の土地の水が集まり、土地を乾かしてゆきます。
そうして乾いた土地を畑作用に利用してきたのです。
十勝はかつて広大な湿地を有する土地だったのです。
当ブログにご訪問いただきありがとうございます。
今日のブログがあなたの勉強や気分転換になれば嬉しいです。
したっけぃ
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