2019-08-06 No.411
ご訪問いただきありがとうございます。
北海道十勝のハンター
モーリーと申します。
体力づくりと
パワースポット散策を目的に
北海道阿寒国立公園にある活火山、
雌阿寒岳に登りました。
関連記事:
雌阿寒岳に登ってきたらオープンワールドだった件1/2
雌阿寒岳に登ってきたらオープンワールドだった件2/2
そこでエゾシマリスに出会いました。
えっ!?
こんな所にエゾシマリス???
運よく写真も撮れたので
エゾシマリスの画像と共に
エゾシマリスについてお届けします。
活火山山頂にエゾシマリス
[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳山頂付近噴火口]
北海道阿寒国立公園にある
雌阿寒岳の噴火口です。
雌阿寒岳は活火山で、
噴火警戒レベル1。
レベル1の火山活動は静穏。
火口内に入ると生命に危険が及ぶが
通常の登山は問題ない程度です。
それでも火口周辺は水蒸気が立ち上り
火山特有の硫黄の臭いが立ち込めます。
[12秒:雌阿寒岳の噴火口近くの水蒸気吹き上げの動画]
4-5秒付近で
画面を横切る黒い鳥は
イワツバメ。
過酷な標高1500m付近を生息環境とする
イワツバメに感動します。
[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳山頂にいたエゾシマリス]
雌阿寒岳に登り4時間ほどで
山頂に着きました。
頂上で休憩していると、
岩陰からヒュッヒュッと何かが動きます。
なんだろうとカメラを構えると、
シマリスです。
北海道に生息するシマリスは
エゾシマリス。
ここは活火山の山頂だぞ?
周りは岩と砂だけだぞ??
なんでこんな木も生えない場所にエゾシマリスが???
なにはともあれ
とりあえず撮影。
エゾシマリスはすぐに
岩陰に隠れてしまいました。
撮影できてラッキーでした。
[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳山頂にいたエゾシマリス かわいい]
活火山の山頂、
周りは岩と砂だけで、
一番近い餌場は
200mほど標高を下がると
現れるハイマツ林。
そこから遊びに来たんでしょうか。
こんな環境でも
生きている
エゾシマリスに感動します。
エゾシマリスの生活
[2019.8北海道阿寒国立公園 エゾシマリス]
エゾシマリス(Tamias sibiricus lineatus)です。
十勝のアイヌたちは
カセクルクル、エペシロと
呼んでいました。
なまらめんこい(とてもかわいい)です。
大きさ・姿
頭胴長:12-15cm
尻尾長:12cmほど
体重:70-120gほど
体毛:茶色で背中に黒い5本の黒縞があります。
生息地・分布
平地から高山までの森林に生息。
森の土中に地下巣をつくり、
食べ物を貯食します。
天敵はキタキツネやオコジョ、イイズナ、
シマヘビ、タカやフクロウ類など。
天敵たちから身を隠すために
土中に巣をつくり身を守っています。
日本では北海道にのみ生息します。
ユーラシア大陸の北方に生息する
シベリアシマリスの亜種。
内地ではペットとして飼育されている
シベリアシマリスの亜種である
チョウセンシマリスが野性化しています。
北海道でもチョウセンシマリスが
一部野性化していると聞きます。
交雑が心配されます。
餌・食性
[2019.8北海道阿寒国立公園 ハイマツ林付近登山道にあった松ぼっくりの食痕]
木や草の種や昆虫、
小鳥の卵などを食べます。
上記画像は
エゾシマリスの食痕と思われる
ハイマツの松ぼっくりの様子。
繁殖・寿命
冬眠は10月~4月までの
約7か月間。
冬眠期間の体温は3-8℃ほどまで下がり、
10日に一度程度、
起きて餌を食べ排泄します。
メスは冬眠からさめるとすぐに交尾期を迎え、
「コロコロ」と声をだしてオスを呼び寄せ、
複数のオスと交尾します。
一月後に3-7頭ほど子供を産み、
二か月間ほど子育てをします。
寿命は5-6年ほど。
絶滅危惧種
エゾシマリスは
環境省と北海道から
それぞれ絶滅危惧種の指定を受けています。
絶滅の危険度が低い
DD(Data Deficient:情報不足)の
カテゴリーです。
絶滅の心配はあまりありませんが、
それでも絶滅の注意すべき
対象種になっています。
気にかけておきたい種です。
活火山の噴火口の近く
岩と砂の世界。
そんな過酷な環境の中を
生きているエゾシマリスについて
お届けしました。
したっけぃ