2017-05-03 No.165
巨石の川
[2017.5.2北海道十勝 日高山脈を源流とする河川 砂礫が多い河川で上流域では巨石も見られる]
北海道十勝を流れる河川は春の増水時期を迎えています。
この画像は日高山脈を源流とする戸蔦別川という河川の上流域です。
上流域では写真のように巨石がゴロゴロしています。
昨年8月に十勝を襲った大雨の影響で河川の形状や周辺環境が変わっていないか散策に来ました。
これまでは歩けなかった場所が歩けたり、逆に崖が崩れて進めなくなったりと変化を確認した散策になりました。
この辺りになると河川周辺の畑地もなく人も少なく、逆にヒグマたちが時々顔を出す場所となります。
そんな河川の近くにカタクリの群落があります。
カタクリ
[2017.5.2北海道十勝 カタクリの群落]
[2017.5.2北海道十勝 カタクリの花近景]
[2017.5.2北海道十勝 カタクリ 花の拡大]
十勝ではカタクリの花が咲く季節を迎えています。
この花もフクジュソウやエゾエンゴサクと同じように春の一時期しか花を咲かせない春植物(スプリング・エフェメラル)です。
あっという間に生長し、萎れ枯れゆきます。
下の写真は12日前(4月20日)に撮影したカタクリの若芽の様子です。
この若芽が12日間で上記の写真のように生長し、あと1週間もすれば花は散り、さらに10日もすれば葉も見られなくなるでしょう。
4月末に発芽し、5月末頃には花も葉も散り、地中にて来春を待ちます。
そんな生活サイクルをする植物です。
ちなみに、寿命が長く50年ともいわれています。私より先輩ですわ。
[2017.4.20北海道十勝 カタクリの新芽]
[2017.4.20 カタクリの若芽]
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片栗粉の原料
[カタクリ 花]
カタクリは元々片栗粉の原料として利用されていた植物です。
現在は片栗粉といえば、ジャガイモ(馬鈴薯)から作られますが、本来はこのカタクリの地下茎から作るのが一般的でした。
かつて乱獲され、今では各都道府県で貴重種に指定されています。
カタクリは北海道の春を一月ほど謳歌し、すぐに長い眠りの時を迎えます。
少し羨ましい生活スタイルのような気がします。
季節の変わり目、風邪が流行っているようです。
温かくしてお過ごしください。
したっけぃ