2020-06-27 No.613
どうも、
ここ数日寒いのでストーブを焚いている
北海道十勝のハンターのモーリーです。
静岡の友達に電話して
ストーブを焚いていることを話すと
信じて貰えませんでした。
さて、
先日、川を歩いていると
蝉(セミ)が流れてきました。
エゾハルゼミです。
北海道で5-6月頃に鳴いている蝉は
ほぼこのエゾハルゼミです。
森林性のセミで街中で鳴き声が
聞こえることはあまりません。
このエゾハルゼミは、
エゾとついているのですが、
内地にも生息しているようで、
東北なら低山に、
関東以西なら高山に分布しているようです。
今回はエゾハルゼミと
セミの仲間の一生について
お伝えします。
エゾハルゼミ
川で魚を探しているとそのエゾハルゼミが川上から流れてきました。
助けてあげようと救い上げると、
すでに動きはなく死んでいます。
物悲しさを感じます...
関連記事:
セミの一生 産卵から孵化、羽化から繁殖まで
産卵
セミの卵は枯葉や
枯れ木の樹皮の裏に
産みつけられます。
樹皮に産む場合だと
孵化したての幼虫が通れるよう
メスが産卵管で樹皮に穴をあける
ケースもあるようです.
産みつけられた卵たちは
そのまま越冬します。
孵化して幼虫に
セミの卵は
翌年の梅雨から9月頃の間に
孵化して幼虫となります。
卵から孵化して幼虫になると
地面に潜ります。
この時に土が固いと掘削できず、
掘削途中でアリに捕食されたり、
乾燥して死んでしまいます。
セミの種類によりますが、
地面の下で5-7年過ごす種が多く、
短い種だと3年や、
長い種だと17年も地中にいるようです。
地面に潜ると
木の根に寄生し、
樹液を吸いつつ、
長い幼虫生活を過ごします。
ちなみに、セミの幼虫は
木の根に寄生し樹液を吸害するので、
リンゴ農家などにとっては害虫と言えます。
羽化して成虫へ
終齢といって幼虫の最後の夏が来ると、
セミの幼虫は地面からはい出し
樹木や草に上り羽化します。
セミの抜け殻は
この時の羽化の後の殻です。
ちなみに、
ミンミンゼミなどは
19:00-19:30の間に地中より出で、
成虫へと羽化するようで、
種によって羽化の時間は
だいたい決まっているようです。
羽化に成功して
成虫になったセミは
繁殖ために活動します。
なお、
オスはメスよりも先にはい出して
自分の縄張りを確保します。
セミは一週間のいのち
などと聞きますが、
実際は2-3週間は生き延び、
一月以上も生きる個体も多いようです。
また、
羽化してから数日は
鳴くことが困難なようです。
セミが鳴けるようなると
オスが大音量で鳴き
メスに自分の居場所を知らせる
「求愛行動」をとります。
ですので、鳴いているセミはすべてオスです。
オスのお腹の中は
ギターのよう空洞で、
その空洞を利用して
背中についている発生器から出す声を
あのように大きな音にしています。
セミを見たら
空飛ぶギターを思ってよいかなと。
参考文献:
セミ研究10年次 終齢幼虫が羽化場所を決めるための習性について -先に羽化した他個体の羽化殻に集まるのか- 水城高等学校 一年 内山龍人
貴方の町でもそろそろ
セミが鳴き始めてくる頃でしょうか。
したっけぃ