2020-04-03 No.588
「あのさ」
「なに?」
「ウポポイってあるじゃん」
「あれな、非常事態宣言だした
鈴木知事の後ろの看板にあったな」
「結局なんなん?」
「確かココリコ遠藤の
ネタだったかな」
「馬鹿モン!若いもんはなにも知らんのぉ」
「然別湖の二ホンアマガエル知事だ」
「知事はウポポイがなにか知ってるの?」
「ふむ、お前たちに教えて
おかなくてはならんようじゃな。
2020年4月オープン予定のウポポイについて。」
「教えてよ。ウポポイって?」
「…(あんま、興味ないな…)」
ウポポイ
ウポポイとは
[画像引用:https://ainu-upopoy.jp/(ウポポイ民族共生象徴空間websaiteより]
「ウポポイとは、先住民族アイヌ民族の
文化や歴史などテーマとした国立博物館じゃ。」
「アイヌ民族は北海道のみならず、
北方領土やサハリンにも暮らしており、
クリル人とも呼ばれておる。」
「この博物館は日本のみならず広域な
アイヌ民族の言語、文化、歴史を収集
及び、蓄積する国際的な機関としても
期待されておるのじゃ。」
ウポポイの意味
「ウポポイってどんな意味なの?」
「ウポポイとは、アイヌ語で
【大勢で歌うこと】じゃ。」
「名前の選考にあたっては、
全国からの投票によって決定したのじゃ。
1位 ウポポイ【大勢で歌う】
2位 ウヌカリ【出会い】
3位 ウタルニ【人々がいる所】
の中で、ウポポイが半数近くの票をとり
ウポポイに決まったのじゃ」
「…(この中じゃウポポイが一番ましかもな)」
ウポポイの場所
「ウポポイはどこにあるの?」
「ウポポイは、北海道白老町じゃ。
グーグルマップで示したぞい」
「北海道の玄関口、千歳空港から
車や列車で40分程度。
札幌市からも車や列車で約65分と
ドライブなどには良い感じじゃ」
ウポポイの料金
「入場料金はいくらくらいなの?」
「大人1200円、高校生600円、
中学生以下は無料じゃ。
団体割引もあるぞい」
「来客は年間100万人以上を見込んでおる。」
「しかし、covid-19の影響で
2020.4.24オープンは雲行きが怪しくなってきておる」
「白老町の町議会がオープンの
延長について日本政府へ打診しておる状況じゃ」
「ちなみに、総工費は200億円以上。
国土交通省なども維持管理費などで
多大な予算を計上しておる。
関連省庁の天下り先になるのが心配じゃわい。
しかも、広報活動業務はあの電通じゃ。
先が思いやられるわい」
「なまら詳しいっすね、知事」
「当然のことじゃ。iPhoneならの。]
「iPhoneなの?」
「いや、Xperiaじゃ。
では、さらばじゃ」
「…(なんなんだよ)」
ウタルニ・ウヌカリ・ウポポイ
「カエル知事、行ったな(カエル最近食べてないな)」
「あぁ、疲れたけど勉強になったよ」
[2008.6北海道十勝 ハワイ先住民族とアイヌ民族の交流会 ダンスを踊っている様子]
「夢を見たわ」
「なんだ、突然」
「アイドルのシマエナガじゃん」
「ハワイ先住民族とアイヌ民族の交流会の夢よ」
「(なんか押しが強いなコイツ…)なんで、そんな夢を」
「分からない。でも…、
ウポポイができる12年も前に
十勝では民間でハワイ先住民族と
アイヌ文化の交流を促し、
地域住民へ多様な文化への
理解促進を進めていたわ。」
「そういう小さな活動が少しづつ、
ウポポイの設立を促していったのだと思うわ。」
「アイヌ民族と和人の歴史は
一言でいえない深く暗い歴史があった。
そういう歴史があった上で、
今の私たちの生活はあるわ」
「まあな、で何が言いたいんだよ」
「農業に依存しない、
狩猟生活で生活をするアイヌ文化は
これからの日本や世界に必要な
思想哲学を提示しているわ」
「ウポポイでは、
その思想哲学に触れられる。
それは貴重な体験よ」
「かもな。オープンしたら
俺たちも行ってみるか」
「まあな、人間がエサくれるかもだし。
最近は知床財団のせいで
エサくれる人減ったけどな」
「ウタルニ(人や動物がいる場所)で
ウヌカリ(出会い)、
そしてウポポイ(皆で歌う)」
「では、皆さん北海道白老で待ってるわ」
したっけぃ