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ハンター日記

【書評】『蝦夷地別件』船戸与一

投稿日:

2020-04-02 No.587

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

春の雨が降っています。

晴耕雨読。

本を読みました。

北海道の歴史に関する小説です。

題名は 『蝦夷地別件』
著者は 船戸与一

 

あらすじ

国後島
[2020.3北海道国後(くなしり)島 戦後ロシアに占領された北方領土の一つ国後島 物語の舞台になった場所]

18世紀末、蝦夷地(現北海道)のアイヌ民族は和人の苛烈な搾取、暴力、陵辱に喘いでいた。蝦夷地から和人を追い払うための戦いを決意した国後の長ツキノエは鉄砲300挺の入手を試みる。

しかし、その鉄砲調達の背景には、蝦夷地に紛争を起こしロシアの目を日本に向けさせるポーランドの策略があった。

一方、江戸幕府も蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、直轄地に反対する松前藩の思惑も。

それぞれの思いを巻き込んで、1789年のアイヌ民族の蜂起「クナシリ・メナシの戦い」が始まる。

 

 

感想

冒頭がポーランド復興を願う貴族の
描写から始まります。

この頃ポーランドはロシア、
プロイセン、ハプスブルク帝国
によって分割統治を受け
国としての領土は消滅していました。

ポーランド復興を願う貴族と
和人の蝦夷地侵略を憂うアイヌ民族を
結び付ける物語にページをめくる手は止まりません。

船戸与一は時代考証を
しっかりと行う作家です。

極東の蝦夷地での紛争を
ナポレオンが登場する欧州に結び付け、
アイヌ民族の怒りと悲哀を詳細に描く。

地政学的にダイナミックに展開し
最後に凄惨に幕を下ろす物語は
船戸与一ならではです。

読了後、
普段は意識しなけれども
私たちは戦い続けた先の
勝ってきた者たちと
敗北した者たちと、
その両者の上に今の社会と生活が
あるのだと感じました。

 

アマゾンでのコメントも読んで欲しいと思います。

 

蝦夷地別件 (上) (小学館文庫)

蝦夷地別件 (中) (小学館文庫)

蝦夷地別件 (下) (小学館文庫)

 

 

 

最近は出歩くのも難しいと思います。

そんな時はネットから離れ、
読書をおすすめします。

 

したっけぃ

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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