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ハンター日記

狩猟へ 単独猟の失敗事例の紹介

投稿日:

2018-11-22 No.314

どうも、モーリーです。

風邪をひいてしまいました。
貴方は大丈夫ですか?

先日、半日だけ猟に行ってきました。

エゾシカはいたのですが、
すぐに逃げられてしまいました。

発砲もできませんでした。

単独猟の失敗事例の紹介です。

山中の猟場

北海道の山中[2018.11北海道十勝 晩秋の山中 晴天の午後、枯れ葉がおちゆく]

帯広から車で1時間半ほど車を走らせ、
浦幌の山中へ。

車で走れるところまで走り、
車を止め、
その先は歩くことに。

周囲に人の気配はなし。

風の音だけが鳴っている。

銃とバックパックを担いで歩き始めます。

猟の途中[2018.11北海道十勝 昔の林道 今は笹が覆う ジムニーなら走れるか]

この時期はまだヒグマと遭遇する可能性もあるので
慎重に歩を進めます。

当然ですが、クマ避けの鈴など持っていません。

そんな音を出したら獲物に逃げられてしまいます。

路の両脇がゆるい崖になっているので、
時折崖をのぞき、エゾシカの有無を確認する。

北海道の猟場[2018.11北海道十勝 猟場にて]

歩を進めると笹が高くなり、
歩きにくくなる。

ガサガサと音も出てしまい、
あまりよろしくない。

 

エゾシカの気配

クェーッ」と高い声。

突然、エゾシカの鳴き声が右から聞こえる。

人が来たことを周囲の仲間に伝える警戒する声。

声のする方へ行くも、姿は見えない。

エゾシカのフン[2018.11北海道十勝 エゾシカの糞]

足元を見るとエゾシカの糞が
あちこちに散乱している。

声もする、
糞もある。

多くのエゾシカがいることがわかる。

エゾシカ[2018.11北海道十勝 エゾシカのメス 別の現場で撮影した個体]

歩くこと一時間。

突然、動く物体が右から左の崖へ!

ぴょんぴょんと。

いたーーーーーーーーっ!!!

メス、歳は2-3歳。

エゾシカは人の気配を察するとすぐに逃げますが、
20-30m逃げた後に、
こちらの様子を確認するために
振り返って一旦止まります。

そこを狙います。

ガチャンと弾倉へ弾丸をこめる。

レミントンM870を構える!

心臓がなる!ドキドキッ!

しかし、そのエゾシカはそのまま左の崖下に
ぴょんぴょんと逃げ去る…。

すぐに左の崖をのぞくも姿は見えず。

あらら…。

逃げられました。

よくある事です。

 

 

時計を見ると15:30.

すぐに日暮れです。

狩猟の時間は
日の出日の入りの間と決められています。

戻る時間を考えると、
引き返さなければなりません。

バックパックにいれた水筒をとりだし、
ホットコーヒーを一口飲んでホッとします。

帰り道にエゾシカを見つけることも
多々ありますが、
この日のエゾシカはこの時一度見ただけでした。

 

こんな流れが単独猟の様子です。

単独での猟は撃てなくても楽しい。

マイペースで歩いて、
自然の中を散策しながら歩を進める。

時折、風の音を聞きながら休憩し、
水筒のコーヒーを飲む。

最高のアウトドアだなと
いつも思います。

 

今回は単独猟の失敗事例として書きましたが、
事故もなく無事に家に帰ってくることで、
十分成功といえるのかなと感じました。

今日はこの辺で。

 

季節柄、暖かくしてお過ごしください。

 

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-狩猟, 哺乳類
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