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ハンター日記

2018.11北海道 恵庭猟師誤射事故 なぜ誤射が?事故の経緯と猟の現場

更新日:

2018-11-21 No.313

どうも、モーリーです。

昨日(2018.11.20)
北海道恵庭市山中で
猟師の誤射による
死亡事故が発生しました。

一報を聞いた時、
年配猟師による誤射かと思いましたが、
誤射した猟師は49歳。

猟師の中ではまだまだ若いといえます。

死亡した方も38歳と働き盛りです。

心より深くご冥福をお祈りします。

撃たれた方も誤射した方も
不幸で悲しい事故です。

今年の6月にも
千葉県で猟師の誤射による
死亡事故が発生しています。

なぜ、誤射が起きるのか?

貴方に少しでも
猟について知っていただきたく
今回の事件の経緯と
猟の現場について紹介します。

 

恵庭誤射事故の経緯

散弾銃スラグ弾[散弾銃のスラグ弾 銅弾]

2018年11月20日 13:30、
北海道恵庭市の山中において、
札幌市の猟師、佐孝英司容疑者は単独で
エゾシカ猟をする。
その際の服装が黒い上着で
帽子は着用していない。

※狩猟時は目立つ色の服と
帽子の着用が
義務付けられている。

同時刻、
北海道森林管理局の職員菅田健太郎氏が
同山中において林道設置業務のため
同僚二人と林道の倒木処理作業を行う。

菅田氏は加害者の車両を発見し、
佐考容疑者へ崖崩れがあることを伝えようと、
佐考容疑者に林道上を歩いて近づく。

佐考容疑者は120m離れた林道上を歩く
菅田氏をエゾシカと見間違え、
散弾銃(スラグ弾※)を撃つ。

※スラグ弾:散弾しない一発弾。
散弾しないことで大型鳥獣のエゾシカやヒグマを
仕留める威力がある弾。

業務作業中の菅田氏は
オレンジ色のヘルメットと
赤い上着を着用し、
汗拭きようにか白いタオルを
ヘルメットの中で被っていた。

加害者は菅田氏を
エゾシカと勘違いし誤射し、
120m先の菅田氏にあたる。

14:15に
菅田氏の同僚が警察に通報し、
その後ドクターヘリで
病院に搬送されたが、
15:30過ぎに死亡が確認された。

北海道警察千歳署は、
業務上過失傷害容疑で、
佐孝容疑者から任意で事情を聞いている。

以上が報道されている情報を
とりまとめたものです。

 

2018/12/13追記:
当初、山林の中の見通しの悪い状況で
起こった事故だと思っていました。

しかし、北海道猟友会の職員が
現場を確認したところ、
見通しも良く、
なぜここで誤射事故が起こったのか
分からないと言っていました。

しかも、120mの距離なら
見間違えることはないと。

なぜ誤射したのか…。

 

猟の現場

猟の現場がどのような場所なのか、
以下に画像を示します。

山中

狩猟現場[2018.10北海道十勝  山奥 秋の猟場の様子]

このような林の中にエゾシカは生息しています。

ササが一面に生えています。

ササは冬でも枯れ落ちないため、
冬の間のエゾシカのエサとなります。

この時期はヒグマもいるため、
このようにササや木々で見通しの悪い現場では
ヒグマと遭遇する可能性もあるため緊張します。

 

川沿い

北海道の川沿いの猟場[2018.10北海道釧路 川沿いもポイントでエゾシカがいることがある]

川沿いもエゾシカ猟のポイントです。

川に水を飲みに来ているのか、
時折エゾシカの姿を川沿いで見かけることができます。

しかも、
サケが遡上する川はヒグマと遭遇する可能性もあるので、
要チェックなポイントです。

 

畑の際

エゾシカ猟の猟場[2018.10北海道十勝 畑と山の林縁部もエゾシカのポイント]

畑と山や森の際もエゾシカのポイントです。

 

エゾシカ猟に行く時は
上記のような場所を歩きます。

すると…

白いタオルとエゾシカの白い尻

エゾシカの白い尻[2018.10北海道十勝 エゾシカ 白いお尻が特徴]

エゾシカがいます。

晩秋の山や川の中でエゾシカを探すには、
白い色を探します。

雪が降る前の
山の中には白い色は
エゾシカのお尻しか存在しません。

猟師にとっては白い色は狙うべきポイントです。

今回亡くなってしまった方は、
白いタオルを持っていましたが、
ヘルメットの中で白いタオルを
被っていたと聞きます。

林業の方は白い色が危ないと知っているので、
赤やオレンジ色のヘルメットや上着を着用します。

今回もそれは徹底されていました。

当初は白いタオルを
エゾシカのお尻と勘違いしたのかと
思っていましたが、
違うようです。

矢先の確認
足りなかったというしかありません。

矢先の確認とは、
自身が引き金を引く対象が
ちゃんと獲物なのかどうかの確認をした上で、
引き金を引くということです。

スコープを使えば300m先でも人かシカの区別はつきます。

そして、誤射してしまった方は
腕が良いと分かってもしまいます。

散弾銃スラグ弾で120m先のターゲットを
一発で仕留める猟師は、
多くはないでしょう。

腕の良い猟師であっただけに残念です。

亡くなってしまった方、
誤射してしまった方、
ただただ不幸な事故でした。

 

この事故を他山の石として、
自戒の念を持って、
ハンターとして活動したいと思います。

 

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-狩猟, 事件記録
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