2021-03-19 No.709
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
3月に入り北海道での猟期も
終わりに近づいてきました。
ここ十勝ではすでに狩猟はできなくなり
狩猟へ行くにはお隣の日高や釧路まで
いかなくてはいけません。
北海道の猟期や猟場について:
令和2年度(2020 年度)エゾシカの可猟区域及び期間等について
※なお、上記サイトのWEBタイトルには「平成24年度エゾシカの捕獲禁止及び制限(可猟区域)について(素案)」とあります。役所のファイル名修正忘れ?だと思います。令和2年度のものとしてそのままご覧いただけます。
猟期は終わりましたが
駆除(畑作被害軽減等を目的とした猟)
は可能で、駆除に参加してきました。
10人ほどで7頭のエゾシカが獲れました。
猟場の様子

[2021.3北海道十勝 猟場付近の山林]
それでも雪解けが進んでおり
林道も真冬よりは走り易くなってきています。
猟師を見つけると
カラスやキタキツネたちも
おこぼれをもらえるかもしれないと
集まってきます。

[食べ散らかしたササ原にあったエゾシカの糞]
ササの葉が食べられており
エゾシカの糞が見られます。
エゾシカの気配が
濃くなってきました。
林の中を歩く4頭のメスのグループを発見。
それを皮切りに午前中で
7頭のエゾシカが獲れました。
エゾシカ解体作業

[2021.3北海道十勝 解体されたエゾシカのモモ肉や背ロース]
ベテランハンターが若いハンターへ
解体の方法を伝授しながら
和気あいあいと解体します。
普段は一人で忍び猟が多いので
大人数でガヤガヤしながらの解体は楽しい。
エゾシカ肉のモモ肉とロース肉
上記画像の手前の足は後ろ足。
エゾシカは前足と後ろ足では
大きさが随分違います。
レストランなどで
モモ肉としてでているのは
だいたい後ろ足のモモ肉の
「しんたま」と呼ばれる部位だと思います。
画像の真ん中あたりにある
長い二本のお肉は
背中の両脇についている
ロース肉です。
ロース肉は背ロースと呼ばれており、
猟師の中では一番の部位とされています。
背骨の内側の内ロースと
呼ばれる部位も獲りましたが、
どこかのお肉と混ざってしまい紛失。
エゾシカ肉の部位については
よろしければ以下の記事を
ご覧ください。
エゾシカ肉の部位についての記事:
ジビエ 狩猟したエゾシカ肉の7つの各部位
30kgの鹿肉
私は30kgほどのお肉を分けて貰いました。
内、半分の15kgほどは
お世話になっている方や友人に届け、
残りはストッカーに確保。
これでしばらく間はタンパク質に困りません。
したっけぃ
ビクトリノックスの骨好き丸。
解体はこれとナタ。
どんなナイフであれ解体前はしっかりと砥ぐことが大切です。