2018-10-05 No.300
どうも、モーリーです。
北海道十勝のオンネトーには湯の滝という、
パワースポットがあります。
ここは温泉が滝になって流れる場所です。
ここは地上で唯一、
藻類の作用により
マンガンが生成されている場所です。
大変貴重な場所ですが、
誰かがココで熱帯魚を放し、
マンガンを生成する藻類が
熱帯魚に食べられてしまい、
マンガンの生成が困難な状況になっています。
現在は、環境省により
熱帯魚駆除事業が行われています。
今回はオンネトー湯の滝について紹介します。
場所
オンネトーは北海道の十勝と釧路の
境にある観光地です。
オンネトーという静かで美しい湖と
雌阿寒岳や阿寒富士という山々、
雌阿寒温泉という良質な泉質の温泉など、
マイナーですが、面白い観光地です。
そんな場所に湯の滝というスポットがあります。
車では行くことができない場所で、
20分(1.2km)ほど山林の中を歩きます。
オンネトー湯の滝
[2018.9北海道十勝 オンネトー湯の滝にいたる山道]
山道を歩くこと20分ほどすると、
突然道が開けて高さ20mほどの滝が
見えてきます。
エゾシカも時折顔を見せます。
[2018.9北海道十勝 オンネトー湯の滝]
オンネトー湯の滝です。
滝に近づくと湯気が見え、
水に触れるとお湯であるとわかります。
ぬるいお湯で、40度程度に感じます。
滝の周辺は整備されていて、
東屋とトイレがあり、
ゆっくりとできる場所です。
マンガン生成の現場
[2018.9オンネトー湯の滝 滝の岩が黒く見える マンガンの影響なのか?]
ここは世界で唯一のマンガンが
今現在も生成されている場所です。
マンガンとは電池だったり、
ガラスを染めたりする材料になります。
私たちの生活に密着した鉱石です。
東屋にある湯の滝の説明パネルを読むと、
マンガンを生成する
湯の滝がいかに貴重な場所であるか、
記されています。
こともあろうに、
世界で唯一のこの場所で、
その藻類を食べてしまう熱帯魚を
放逐してしまうとは…。
しかし、熱帯魚を飼育できなくなった
地元の人が可哀相に思い、
影響を考えずに、
ここに放逐したのでしょう。
1985年頃の事です。
犯人は近くの町の
阿寒湖温泉街か足寄の人かと。
わざわざ東京や札幌から、
ここに熱帯魚を放逐するために
来るとは思えませんし。
環境省の対策
[2018.9北海道十勝 オンネトー湯の滝の熱帯魚駆逐事業の様子]
湯の滝の下の池の様子です。
黒いパイプで湯の滝のお湯を全て集め、
下流の川に直接流す作戦です。
それでも浸みてくるお湯が溜まっており、
ここに熱帯魚が生息しています。
環境省の作戦は、
暖かいお湯を直接下流の川に流し、
湯の滝の下の池に暖かい水の供給をストップさせ、
北海道の冬の寒さで、
熱帯魚を死滅させる作戦です。
この作戦は2013年からスタートしています。
とりあえず、この5年間は成果が出ていないようです。
私なら、この作戦に加えて、
年間通じて週に一回徹底的に熱帯魚を
4人のタモ網で取り尽くす人海戦術を
完全に駆逐するまで実行する作戦を
環境省に提案します。
地元の子供達にも手伝って貰い、
学習の一環とする手もあります。
この事業をいつまで続けるのかわかりませんが、
事業費を軽減させるためにも
一気呵成にやってしまうが吉でしょう。
ここのように、
人の活動の影響で
外来種や他の地域の生物が移入してきて、
元々住んでいた生物を駆逐し
環境を変化させてしまう現象は、
世界中で起きています。
私は人の活動も環境循環の一環だと思っているので、
外来種問題は必然だと思っています。
それでも、私たちの心構え一つで
そのスピードを遅くすることは可能です。
貴方には生き物を他の場所に放す事を
謹んで欲しいと思います。
したっけぃ