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ハンター日記

樹林伐採で消えたシマエナガを探す シマエナガは環境変化に敏感な野鳥かも

投稿日:

2023-04-07 No.1005

どうも、北海道十勝のモーリーです。

2020年以降、散歩道のカラマツ林が伐採されシマエナガが消えました。

このブログでは度々登場していたシマエナガですが、2019年を最後に散歩道においてはシマエナガを見ていません。

 

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シマエナガの姿が見られなくなり寂しく思っていました。

雪も溶け畑奥の林に行ってみると、なんとシマエナガがいました。

伐採されたカラマツ林から近隣の雑木林に移動したのでしょうか。

なにわともあれ、良かった良かった。

 

 




 

 

カラマツ林の伐採

散歩道途上にあるカラマツ林が、2020年以降3か年計画で伐採されました。

伐採範囲は延長200mほど。

その200m間のカラマツを3年間で伐採する計画でした。

 

カラマツ林の生きものたち

工事が始まって以降もシジュウカラやゴジュウカラ、コガラにヒガラ、シメやアカゲラ、エゾリス、ハイタカなどは変わらずに林に来ていました。

しかし、シマエナガだけが来なくなってしまいました。

 

ハイタカ

[2018.3北海道十勝 カラマツ林で獲物を食べるハイタカ]

ハイタカはカラマツ林が伐採された後も林周辺で姿が見られた。

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カラマツ林の伐採

カラマツの伐採

[2021.1北海道十勝 カラマツ林の伐採]

伐採されたカラマツの幹。

樹齢は50年程度。

伐採目的は以下。

・樹齢が進み雪などで枝が落下する被害が増えたこと

・隣が畑なので、カラマツの落葉が畑作に良い影響がないこと

・樹齢100年を超えると倒木の危険性も増えることから、早めに対処すること

などが、伐採に先立つ樹木の調査員との話で教えていただきました。

致し方ありません。

 

カラマツ林の伐採

[2021.1北海道十勝 カラマツ林の伐採]

また、伐採の前後で林に訪れる鳥や動物にどのような変化があるのか興味がありました。

工事前は

シジュウカラやゴジュウカラ、コガラにヒガラ、シメやアカゲラ、エゾリス、稀にハイタカ、冬になるとシマエナガが例年見られました。

工事後は

上記の内、シマエナガのみが確認できませんでした。

なお、私がたまたま確認できなかった可能性もありますが、近所で野鳥に餌を与えている方に話を聞いても最近はシマエナガは見ていないとおっしゃっていました。

どうやら、シマエナガが来なくなったのは確度の高い情報のようです。

シマエナガは環境変化に敏感な野鳥であると言えるかもしれません。

 

 




 

 

シマエナガがいた

シマエナガ

[2023.4北海道十勝 林内のシマエナガ]

4月になり雪が溶けて歩ける範囲も広がりました。

普段は行かない林に行くと... いました。

シマエナガです。

「あぁ、こっちに来ていたのか~。よかったよかった。」

どうやら、伐採されたカラマツ林から移動して畑の中で川のそばの雑木林に移動していたようです。

久しぶりに見られて一安心。

 

参考サイト:

帯広開発建設部 シマエナガ

 

シマエナガ

[2019.12北海道十勝 カラマツ林内の白樺の枝にとまるシマエナガ 長い尾が特徴]

シマエナガです。

尾が長いので「尾」「長」で「エナガ」。

北海道にいるエナガは内地のエナガの亜種で【シマエナガ】という亜種名です。

可愛い野鳥として有名です。

 

シマエナガ

[2019.12北海道十勝 シマエナガ]

せわしなく動き回るので撮影が難しいシマエナガ。

可愛い写真を撮るには本腰を入れないと、なかなか撮影できません。

 

シマエナガ

[2019.12北海道十勝 シマエナガ ややピントが合っていない...]

今回のことでシマエナガは環境変化に敏感な野鳥であると推測できます。

なお、シマエナガは町中のちょっとした公園や神社でも見られる野鳥です。

環境変化には敏感な様ですが、人を恐れる野鳥でもありません。

林が伐採されるような生息環境に変化があっても、シマエナガは河岸を変えしたたかに生きているようです。

シマエナガの数が減る心配は今のところなさそうです。

 

 

私たちの社会も好むと好まざるに関わらず大きな変化の時代を迎えています。

貴方もそれを日々感じていると思います。

変化を恐れず、移り変わる変化を受け入れしたたかに生きていきたいと思います。

 

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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