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ハンター日記

人と直接出会うことの大切さについて 心に思う人、気にかかる人へ連絡すること

投稿日:

2023-08-08 No.1021

どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。

今年(2023年)の北海道の夏は暑い日が1週間続いたと思ったら、雷雨からの雨が続き気温が下がりと、落ち着かない夏となっています。

暑い日はクーラーもないので徒事をして日々を過ごしています。

貴方はいかがお過ごしでしょうか。

なにはともあれ、健康第一でお過ごしください。

さて、久しぶりにブログを更新します。

先月とても印象深い事柄がありました。

昔一緒に旅をしていた人と20年振りに会ったこと、です。

当たり前のことなのでしょうが、人と人が直接会うということは本当に大切なことだと実感しました。

もし貴方にも長年心の中で気になっている人、お礼を伝えたい方や謝りたい方などがいるならば、直接会って欲しい。

そう思います。

その時のことを備忘録的にしたためます。

 

 




 

会った瞬間に空白の20年間は積み重ねた共通の20年に変化する

20年以上前、私は自転車で日本を一周していました。

東京で働いていた私は心身ともにボロボロになり、北海道へ帰郷することに。

せっかくならと台湾メーカーのジャイアントグレートジャーニーというツーリング用自転車を八王子市のお店で購入。

東京発→沖縄経由→北海道行きの旅を始めました。

出発が2003年3月末の話で、同年10月に北海道へ到着。

半年間に及ぶ長く熱い旅の話はいづれこのブログでも書きたいと思いますが、ここでは省略します。

その旅で出会い一緒に旅をした人が〇です。

色々なことがあり...別れてから20年が経ち...

先月、札幌に行く予定があると連絡を受けて会うことに。

ちょっと気まずい別れ方をしたので、会う時はやや緊張もします。

待ち合わせ場所は札幌駅前ステラプレイス5階の三省堂。

待ち合わせ時間まで少々時間があったので本を購入。

『日日是好日』森下典子著。

以前、映画を観て面白かったので原作を読んでみたくありました。

三省堂の前のベンチで本を読みつつ、30ページほど読んでいると...

「こぶちゃん?」

と、後ろから声がします。

※私は仲間からはこぶちゃんとかノンタンなどと呼ばれています

振り向いた、その瞬間ですよ

すごい変化がありました

会っていなかった空白の20年間に一瞬で落ち葉が積み重なるように二人の積み重ねた共通の20年間に一瞬で変化したんです。

空白の20年が共通の積み重ねた20年間に一瞬にして変化する、そんな感じです。

 

森

[2023.7北海道ニセコ町 羊蹄山付近の森]


そして、目の前にいたのは20年前となにも変わらない〇。

20年です。

どうしてもほうれい線がでてきたり、しわが増えたりします。

私は頭は禿げ上がり腹も出て、すっかりのオジサン。

でも、〇は20年前と同じ佇まいで私の名前を呼ぶのです。

「こぶちゃんは変わらないね。」、と。

いやいや、〇こそなにも変わっていない。

ちょうど会う前の週に東北の猫魔ヶ岳という猫又という妖怪が封印されている山で遭難したので、最初は妖怪猫又が現れたのか?、それとも長い時を生きるエルフか?

そんな思いすら頭をかすめます。

「〇、全然変わってない。20年前となにも変わっていないよ。どういう事?」と私。

私の声を聴いて「こぶちゃんの声も変わっていない」と〇。

この短い会話をするだけで、20年前の記憶がフラッシュバックするように思い出されます。

西表島のサンゴ礁、ウミガメの産卵と海へ向かうちびウミガメたち、ウミヘビと一緒に泳いだ青い海、一夜花サガリバナ、マヤグスクの滝、ミトレヤキャンプ場、屋久島の縄文杉から宮之浦岳、エスティマの旅、大歩危小歩危、四万十川のウナギ、富士山のご来光...。

フラッシュバックする。

夜神ライトがデスノートに触れた瞬間にすべての記憶を思い出したように。

この瞬間、〇と私の空白の20年は埋まりました、そう感じた瞬間です。

人と人が直接会うこと、それだけで十分なんだと。

お礼を伝えたい、謝りたい、そんな言葉は不要でただ会うだけで十分で、直接会うことがなによりも大切なことなんだと知りました。

 

 




 

 

人と人は直接会うことこそレーゾンデートル

話を聞くと沖縄でお医者さんになったようで、食べ物も気を使っているようで、容姿は変わらないのだそうです。

それにしたって変わらなさ過ぎだろう、とは思うのですが。

かたや沖縄で人を救うお仕事、かたや北海道で命を狩る役割。

沖縄の医者と北海道の猟師、かつて同じ時間を過ごした者同士が、場所も立場も違う人間が再び出会う事。

それはとても大切なことなのだと感じるのです。

それから三日間、20年振りに時間を過ごしました。

 

貴方にもいると思います。

心に引っかかっている方、時々思い出す方、お礼を伝えたい方、謝りたい方。

会ってください。

私たちは大切な人と会うためにこそ、この世に生を受け生きているのだと知りました。

 

 

この記事を読み終えたら連絡してください。

連絡先が分からなければ、当時の仲間を頼って調べてください。

今はネットの時代です、いくらでも探す手段はあるはずです。

大切なことなのでもう一度言います。

貴方にとって大切な方に直接会ってください。

大切な人と直接出会う事、それこそレーゾンデートルなのだと感じた夏の日。

※レーゾンデートル:raison d'être(仏蘭西語)。存在理由などの意。

 

したっけぃ

 

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3流れ

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  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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