2018-07-24 No.258
どうも、モーリーです。
北海道は6月中旬からずっと曇りと雨が続いていました。
ここ数日やっと太陽が顔を出して来ました。
短い北海道の夏がやっと始まります。
今回は、前回に引き続きカエルの仲間、ツチガエルを紹介します。
ツチガエル
[2018.6 北海道道央の水田地帯 ツチガエル 本州のカエルで北海道には元々本分布していない 小柄で背中の凸凹が特徴]
ツチガエル(Rana rugosa)です。
本州四国九州では、昔からいるカエルです。
北海道には1970年代頃に本州のコイの導入に紛れて移入されました。
が、北海道では一部地域のみで確認されます。
私は今回初めて見ました。
最初の印象は「小さい」、「背中の凸凹がちょっと気持ち悪い」でした。
本州では外見の醜さから、
イボガエルとかクソガエルなどと呼ばれています。
しかし、よく見ると可愛い。
カエル特有のつぶらな瞳と小柄な体型が可愛い。
レッドリスト
[2018.6 北海道道央の水田地帯 ツチガエル よく見るとつぶらな瞳が可愛い]
近年はカエルの生息環境が減少し
その数を減らしています。
ツチガエルも北は宮城県、南は鹿児島県など16の都府県で
レッドリスト(重要種)に指定されています。
北海道では移入種ですが、
同じ移入種のアズマヒキガエルと違い、
あまり悪さをしないようです。
ひっそりとなら北海道でも繁殖しても良いのかなと。
移入種・外来種としてのツチガエル
ツチガエルは、
北海道にとっては移入種(元々生息していない日本国内から移入してきた種)ですが、
他の生物などへ悪さをするカエルではなさそうです。
他の生物とうまく折り合いをつけてくれるなら
北海道に生息するのもありかなと思います。
外来種や移入種の定住生息の是非は議論の的ですが、
一度入り込んだ生物を完全除去するのは、
ほぼ不可能ですが。
オタマジャクシで越冬する
大きなオタマジャクシ
[2018.6 北海道道央の水田地帯 ツチガエルのオタマジャクシ とにかくでかい]
ツチガエルは小柄なカエルです。
が、そのオタマジャクシ(以下、幼生)は大きい。
5cm以上にもなります。
なぜそこまで大きくなるのかというと、
ツチガエルは、
幼生の状態で越冬できるのです。
この大きさの幼生ですから、
越冬した個体だと思います。
北海道の厳しい寒さを耐えられるのですね。
ちなみに大抵のツチガエルは、
他のカエル同様に
卵から孵ったその年に成体になります。
足が生えてきたツチガエル
[2018.6 北海道道央の水田地帯 ツチガエルの大きなおたまじゃくし 足が生えてきた]
こちらのツチガエルの幼生は
足が生えてきています。
[2018.6 北海道道央の水田地帯 ツチガエルの大きなおたまじゃくし 足が生えてきた 横からの画像]
上の画像を撮影したのは6月上旬。
今は7月下旬ですから、
すでに成体に変態している頃でしょうか。
古池や蛙飛び込む水の音
松尾芭蕉の有名な俳句
『古池や蛙飛び込む水の音』。
この俳句のカエルは
ツチガエルじゃないかなと思います。
情景を思い浮かべるるに、
小さなサイズのカエルなのかなと。
芭蕉が近づき
その気配を察して
池に逃げ込む小さなカエルが浮かんできます。
アマガエルかツチガエルかなと。
本州は暑い毎日のようですね。
今の外の気温は19度。
少し寒いくらいの気温です。
貴方はうまく避暑できていますか。
体調管理にお気をつけください。
したっけぃ