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ハンター日記

ハリガネムシ 体内からキリギリスを操り 川へ受水自殺させ 水中で繁殖する悪魔的生態をもつ生物

投稿日:

2022-08-07 No.971

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

水辺を歩いているとハリガネムシがいました。
ハリガネムシとは針金のように細長く、キリギリスやカマキリなどに寄生して生活する不思議な生態を持つ生物です。

寄生の方法がやや悪魔的なので、一部で有名な生物です。
それでも、キリギリスやカマキリをエサとする魚たちにとってはありがたい生物でもあります。

今回はそんなハリガネムシの一生をお届けします。

 




 

 

ハリガネムシ

ハリガネムシ

[2022.7北海道後志 ハリガネムシ]

これがハリガネムシです。
小さな流れや止水域をよく観察するとたまにみかけることができます。

直径は1mmほど。
体長はこれは10cmほどでしょうか。
長いのになると1m近い個体もいるようです。

キューティクル(クチクラ)という硬い膜に覆われているので、乾燥させるとそれこそ針金のように固くなります。
今度捕まえた時は持ち帰って乾燥させてみます。

ミミズのように伸び縮みはせず、ウネウネと動きます。
下に動画を張っておきます。

 

下は動画撮影したものです。
うねうね動く様子をご覧ください。

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編集が苦手なので撮ったままの動画が多いのですが、編集も頑張って覚えたいです。
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ハリガネムシの一生

カゲロウ

[2019.9北海道十勝 カゲロウ(たぶんエルモンヒラタカゲロウ)]

これはカゲロウです。
ハリガネムシの幼虫はまずこれらの水生昆虫に寄生します。
以下にハリガネムシの一生を箇条書きで紹介します。

1.ハリガネムシのオスとメスは水の中で交尾します。

2.ハリガネムシのメスは水中で糸くずのような卵隗を大量に放卵します。

3.1-2か月で卵から孵化したハリガネムシの幼虫たちは上記のようなカゲロウやユスリカたちにエラなどから侵入します。

4.カゲロウのお腹の中で殻を作りジッと待ちます。この状態を【シスト】といいます。

5.カゲロウ(ハリガネムシの幼虫をお腹の中に抱えながら)が羽化して陸上へでるとキリギリスやカマキリ、カマドウマなどに捕食されます。

 

キリギリス

[2019.9北海道十勝 キリギリス(ヒメクサキリ?) ]

6.キリギリスやカマキリに捕食されたカゲロウのお腹の中にいたハリガネムシの幼虫は宿主をカゲロウからキリギリスやカマキリに変え、成長を始めます。

7.2-3か月するとキリギリスやカマキリのお腹の中で成長し、宿主を操り始めます。

8.ハリガネムシに寄生されたキリギリスやカマキリはまず生殖機能を失います。

9.ハリガネムシは宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主の行動を支配し、水の中に飛び込ませます。

10.水の中に戻ったハリガネムシは宿主のお尻から脱出します。

11.宿主の昆虫は魚のエサになり、魚たちの栄養となります。(ヤマメやイワナなどの渓流の魚たちのエネルギー源の60%ほどがハリガネムシによって操られた昆虫に由来するという調査結果もあります 神戸大学大学 佐藤)

12.水の中に戻ったハリガネムシは自由に生活し、交尾産卵します。1に戻る。

 

なお、北海道ではキリギリスよりも甲虫(ゴミムシ)に寄生することが多く、6-7月に宿主が入水するピークを迎えます。
内地ではカマキリが多いらしく、入水のピークも秋。

また、北海道にはカマキリはいないとされていますが、暖かい道南(函館市など)にはいるようです。
近年は気候変動もあり、今後は北海道でもカマキリの生息地が増えてくるのかもしれません。

ちょっと楽しみです。

 

参考文献:
神戸大学 ハリガネムシは寄生したカマキリを捜査し水平偏光に引き寄せて水に飛び込ませる

 




 

 

弱肉強食 だましだまされ 寄生し寄生され それでも私たちは生きていく

上記がハリガネムシの一生です。

寄生する生物..
私たちの近くにもいるような気がしませんか?

親や友人、会社やグループ、政党や国に寄生しているヒトや組織や国。

代表的な例ですとニートやカルト組織など。
親に養ってもらったり、信者をだまして寄生してお金を巻き上げたり..
なにか、日本も寄生されているような気がして心配になります。

 

しかし、それらもひょっとしたら大きな視点でみると案外必要なのことなのかもしれない、とも考えます。

 

ハリガネムシならば、宿主を川に入水させ魚たちの栄養源とさせています。
魚たちにとってはハリガネムシは陸上の栄養を水の中に持って来てくれる、大切な役割を担う生物に映るでしょう。

 

一方で、寄生された昆虫たちにとってはとんでもないことです。
会社や国が寄生されてしまったのならば、ルールや法律をつくって寄生してくる輩を排除すべきです。

 

それでも、寄生する方も、寄生される方も、一生懸命に生きているのでしょう。
その相克こそが生きることの本質なのかもしれません。

『生きることは戦うことである』

ハリガネムシを見ながら、そんなことを考えてしまいました。

 

関連記事:
ジビエの怖い話 細菌や寄生虫や肝炎について

 

貴方の周りに寄生する輩がいたら、そっと距離をとりましょう。

 

したっけぃ

 




 

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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