2019-12-08 No.524
どうも、北海道十勝のハンター
モーリーです。
猟師だと時折キタキツネの駆除を
農家から頼まれる機会があります。
キタキツネは低い山や平地に生息します。
畑や町の郊外などの人の生活圏に
近い場所でも多く見られます。
キタキツネの寿命について
整理しました。
キタキツネの寿命は7年
[2017.8北海道知床 道路脇のキタキツネ]
キタキツネ(Vulpes vulpes schrencki)の
寿命は野性では6-7年といわれています。
7年以上生きる個体もおり、
7年間連続で繁殖活動に従事している
個体(1983鈴木)もおり、
一様に語ることはできません。
13年生きた報告もあるようです。
繁殖活動は助け合い
[2018.7北海道釧路 交通事故にあったキタキツネ]
キタキツネは
一月下旬から3月下旬までが交尾期です。
出産時期は3月下旬から5月上旬です。
人の生活圏付近で生息していると
起こるであろう交通事故や狩猟圧など
繁殖活動中の母親の死亡であっても
繁殖活動の多様性で乗り切っているケースも見られます。
子育て中の母親が交通事故で
死亡したケースでは、
前年にその母親から産まれた
繁殖していないメス個体が
母親の代行を行い自分の弟や妹を
巣立ちまでの養育を成功させた事例があります。
中には
血縁関係のない繁殖活動中のメスが
交通事故で死亡した母親の代わりに
3頭の孤児たちを自分の子供たちと
共に育てあげた事例もありました。
キツネの頭の良さと優しさが
分かる事例です。
したっけぃ
参考文献:
キタキツネの繁殖形態における多様性(1983)鈴木延夫・池田透・岡野美佐夫