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ハンター日記

探検@知床 知床岬トレッキングその1 ルサフィールドハウス

更新日:

 

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2017-08-31 No.209

秋の訪れ

カラフトマス 知床 遡上[2017.8.30北海道知床 知床先端部の河川を遡上するカラフトマスのメス 冬眠を控えるヒグマたちの海からの重要な栄養源]

どうもモーリーです。
知床は羅臼(らうす)町に来ています。
羅臼町では17時には暗くなり、夜は寒く、秋の到来を感じずにはいられません。
旭川では先日7度まで気温が下がったとの話を旅の大学生から聞きました。
そんな秋を迎えつつある北海道。
冬眠の準備を始める知床のヒグマたちは、産卵のために川を遡上するカラフトマスやサケを狙い、川の近くに現れます。
そんなヒグマたちを探して日本で最も野生豊かな場所、知床岬周辺のトレッキングに行ってきました。

知床岬の生態系

オジロワシ 北海道[2016.6北海道根室 オジロワシ 以前根室で撮影したオジロワシ]

知床岬は正式には「知床国立公園知床半島先端部地区」と呼びます。
極めて原始性の高い自然景観と豊富な野生生物によって形成される多様な生態系が残された場所です。
陸はヒグマの棲息密度が世界で最も高い場所であり、海を見ればシャチやクジラが息づき、空にはオオワシやオジロワシが舞い、木の上ではシマフクロウが獲物を狙う、海と陸が渾然一体となって作り出す生態系です。
生態系の頂点にたつヒグマやシャチ、オオワシがいるということは、彼女たちを支える食べ物となる生物も豊富にいるということなのです。
それらを保全するため道路も歩道も整備されておらず、動力のある船の出入りは制限されています。
困難なトレッキングコースであり、事実、今年(2017年)の6月に、一人のトレッカーが命を落としています。

 

ルサフィールドハウス

ルサフィールドハウス 知床 世界自然遺産[2017.8.30北海道知床 ルサフィールドハウス 知床でも最も自然度の高い先端部の情報拠点]

今回は登山の準備をしておらず(リュックも雨具もない、一眼レフカメラの電池も尽きた…)、半日程度の行程で行ける知床先端部のポイントへ行ってきました。
知床先端部へ入る時はルサフィールドハウスへの事前連絡とそこでレクチャーを受けることが努めとされます。
ルサフィールドハウスは火曜日が定休日なので、羅臼ビジターセンターや知床自然センターでも対応可能です。
余談ですが、上記センターは知床財団が管理運営しており、そのスタッフの数名と話をする機会がありました。
彼ら彼女らの志と能力は高く、知床の生態系は素敵な人たちによって支えられているのだと感じました。

 

立ち入りの心得

ルサフィールドハウス 知床 知床岬 トレッキング[2017.8.30北海道知床 ルサフィールドハウス 中のスタッフはただのスタッフではなく自然環境に精通した素敵な方々]

ルサフィールドハウス等で受ける事前レクチャーは知床先端部でのヒグマ情報や注意点です。
今年のヒグマの出没状況や昨年の台風の影響による変化。
また、怪我をしても携帯電波は通じず、救助が必要な際は莫大な費用がかかることも伝えられます。
なお、A4サイズ34ページの冊子を受け取り、目を通しました。
知床先端部に立ち入る際の心得やマナー、注意点などの基本原則を以下に紹介します。

基本原則

1.自然環境への配慮:排便の方法など(携帯トイレの利用、携帯トイレな無い時の排便の方法など)
2.他の利用者への配慮:ゴミ廃棄によるヒグマ誘因の危険性など
3.動力船による上陸禁止
4.自己責任:整備された道等の施設、連絡手段や避難・通信設備は無いこと、救助には莫大な費用と時間がかかること
5.情報収集等:立ち入りの際の事前連絡とレクチャー受講など

詳しくは次のリンクを開いてください。
知床先端部地区利用の心得

次回記事から、実際に歩いたルートを紹介します。

関連記事:

探検@知床 知床岬トレッキングその2 ヒグマの住処

探検@知床 知床岬トレッキングその3 海岸線と海鳥の巣

したっけぃ

 

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  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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