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ハンター日記

ハナカジカ 不細工な顔に似合わずに品のあるダシがとれる川魚 日干しは2-10日間

投稿日:

2021-09-22 No.884

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

ハナカジカを捕まえました。

ハナカジカは綺麗な川でしか生息できない魚です。

清流に棲む美味しい魚と昔から聞いており、素揚げなどにして食べたことはあります。

しかし、いまいちです。

なぜなら、確かに味の美味しさは感じるものの、顔が大きく骨は多く身は少なく食べられる部分がわずかだからです。

食べる際に手間ばかり掛かる食材なのです。

 

そして、ついに食材としての利用方法を見つけました。

汁物の「ダシ」としてです。

食材としてのハナカジカについてお届けします。

 

関連記事:

ハナカジカ 清流にすむ不細工なかわいい貴重種

 

ハナカジカ

ハナカジカ

[2019.6北海道道北 顔が大きいハナカジカ]

ハナカジカはこんな魚です。

水質の良い礫(程よい大きさの石)がある河川にしか生息しない魚です。

画像のように顔が大きくブサイクな魚ですが、よく見ると愛嬌がある顔をしており、味も美味しいとされています。

しかし画像からも分かるように、可食部は少ないです。

素揚げにして丸ごと食べてみましたが、身は少なく顔は固いし不細工で食欲が湧きません...。

 

ハナカジカ

[2019.6北海道道北 ハナカジカの横顔]

ハナカジカの横顔です。

大きな口で小さな小魚ならパクッと一飲みしてしまいます。

貪食(なんでもガツガツ食べる)で、小魚から石につく水生昆虫などを食べて生活しています。

綺麗な礫の多い川だと、石をそっとめくると底にいたりします。

 

下の動画は私が近づいてもじっとしてハナカジカの様子です。

 

下処理

ハナカジカの下処理

[2021.9北海道 ハナカジカの下処理]

ハナカジカの食材としての利用方法は煮干しのように「ダシ」が一番だと思います。

そのための下処理方法を箇条書きします。

1.流水で洗う

2.内臓を取り出す

3.日干し(2-10日間ほど)

この3つの工程で良いと思います。

 

また、以前、九州の旅人から干したカジカを熱燗に浸して飲む「かじか酒」なるものを教えてもらいました。

やってみたのですが、それほど美味しいお酒とは思いませんでしたが、干しが足りなかったと思います。

面白い飲み方ではありました。

 

下に「かじか酒」を紹介したサイトがあったので紹介します。

参考サイト:

漁師さんに密着取材!風味豊かな珍味「かじか酒」ができるまで

 

ハナカジカのお味噌汁

ハナカジカ

[2021.9北海道 ハナカジカで味噌汁のダシをとる 臭みを軽減する刻み生姜を入れてみました]

お味噌汁は地元で採れた野菜と共にほぼ毎日飲みます。

普段はダシの元でだしを簡易にとっていますが、ハナカジカでだしをとってみました。

これが美味しい。

これは当たりです。

だしの味は、煮干しほどの魚感を主張せずに品のある風味の味です。

これは当たりですね。

臭みが心配だったので、上記画像では生姜を刻んで入れてみましたが必要ありません。

 

一気にハナカジカのファンになりました。

これからは定期的にハナカジカを捕りに行こうと思います。

以上、清流に棲む不細工顔で品のある味のハナカジカについて報告でした。

 

内地だとドンコやアユカケなどでもいけるのではないでしょうか。

ここ北海道はすでに寒くなってきました。

貴方も美味しいものを食べて、健康第一でお過ごしください。

 

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-食・料理, 魚貝類
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