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ハンター日記

北海道を守る防風林 高さと樹種とその効果

更新日:


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2015-11-10 No.16

今朝の北海道十勝は小雨です。

食糧自給率1100%越えの田園都市で暮らす、ハンター見習いめめんと森です。

1100%って凄いですね。

そんなに食べられません。

いかがお過ごしですか。


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防風林を英語でいうと

防風林を英語でいうと聞いたことがある単語がでてきます。

"a windbreak" です。

私もユニクロのウィンドブレーカーを持っています、服のウィンドブレーカーの由来です。

 

防風林の高さと樹種

北海道らしい景観として、広い畑と防風林があります。

防風林の高さは15〜25mです。

十勝の防風林の樹種はカラマツが多いですが、カシワの木を利用している地域もあります。

ちなみに、台風が多い沖縄県でも防風林は積極的に利用されているようです。

「畑を守るように設置されている防風林。高さは15-25mと高い。」

「防風林。種類はカラマツである。」

「カラマツの防風林の脇道を行く自転車」

防風林の役割と効果

以下に、防風林の役割と効果を紹介します。

1.風害の防除

植えたばかりの小さな苗が強風を受けると、脱水症状になったり、飛ぶ砂による傷害を受けたりします。

そうすると再移植が必要となります。

防風林があるとその風害を軽減できます。

2.作物の増収効果

作物が強風を受けると、上記の「風害」により収量が減少しますが、防風林があることで被害を軽減できます。

また、強風が吹くと作物に必要な「地温」の上昇が妨げられ収量が減少しますが、その影響も軽減できます。

防風林の傍では「影」ができてしまいその場所の作物は減収になりますが、強風による減収を軽減できるため、畑全体でみると増収に繋がります。

部分部分では防風林によるデメリットもあるのですが、全体的に見たときには増収効果が見込まれます。

3.景観

広い畑と防風林は北海道らしい景観をつくっています。

北海道らしい景観、十勝らしい景観は地域ブランドの構築に貢献しています。

4.野生生物の生息場の提供

ビオトープ機能の提供。

ビオトープとは、生物が生息できる空間(池や沼、森)のことです。

防風林は、ビオトープとして、生物の生息環境を提供しています。

コリドーとしての役割。

コリドーとは、生物の通り道のことです。

野生生物は常に死の危険に晒されています。

小鳥や小型哺乳類は、猛禽類などに狙われています。

防風林に沿って移動・行動することで、そのような猛禽類たちから身を守ることができます。

防風林があることで、北海道十勝の生物の多様性の維持に貢献しているという研究成果もあります。

20151110DSC_7510ss「防風林に寄り添うエゾリス」 

 

 

防風林がない場所での地吹雪の様子

この動画は私が昨年の12月に狩猟の帰りに吹雪にあった様子を動画でした動画です。 

北海道の地吹雪はハンパないです…。

考えてみたら、野生生物たちはこんな吹雪の時も家の外で生活しているんですね…。

防風林を大切にしたいですね。

 

 

寒い毎日、暖かくしてください。

今夜のご飯は「鍋焼きうどん」などいかがでしょうか。

今日も「ハンター日記」にお立ちよりいただきありがとうございます。

したっけぃ

 


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  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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