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ハンター日記

イヌ ヒトと共に歩む15000年 イヌがいたからヒトの文明がある

更新日:

2019-04-08 No.369

豆柴犬(マメシバ)[2019.4北海道十勝 近所を散歩していたマメシバ]

私たちヒトに寄り添って生きる動物、イヌ。
イヌと人はいつ頃から一緒にいるのか?
なぜイヌはヒトと共に歩んでいるのか?

イヌとヒトの関わりについて記します。

本記事の内容

・イヌとヒトの歴史

・イヌはオオカミの亜種

どうも、モーリーです。

私が小学生の頃、
近所をうろついていた黒い野良犬を拾いました。

その犬は私の家族になり、子を産み、
その後15年以上生き老衰で大往生しました。

今はイヌを飼っていませんが、
ハンターなので狩猟犬のことは気になります。

イヌと一緒に猟に行けたら楽しいそうだなと。

同じ猟友会に甲斐犬を猟犬にしている方がおり、
一度一緒に猟に行った時は、
獲ったハトをくわえてきて
役に立つなぁ と思ったことがあります。

 

そんなイヌとヒトの関係や
イヌとオオカミとの関係について紹介します。

 

イヌとヒトの歴史

イヌとヒトがいつから共に歩み始めたのか、
諸説ありよく分かっていません。

ただ、イヌの家畜化は
15000年とも30000万年前頃からだといわれています。

最初は狩猟するヒトの残飯をあさるオオカミたちが
集落の近くに生息するようになったのがキッカケでした。

そのオオカミの中で従順な個体を飼育・家畜化し、
やがてオオカミはイヌとなりました。

そして、
ヒトとともに狩猟に出る狩猟犬として、
集落に近寄るクマなどを追い払う番犬として
ヒトにとって大切な動物になりました。

イヌと狩猟することで狩猟の成果が格段に上がり、
猛獣から集落の安全を確保し、
ヒトの生活向上に大きく貢献したといわれています。

というよりも、
イヌがいたおかげで
狩猟の成果があがり、
集落の安全が確保され、

農業を始める余裕(農業革命)ができ、
今のヒトの文明を築くキッカケになったともいえるかもしれません。

それほどに、ヒトとイヌの出会いは
ヒトの歴史にとっても
地球に多大な影響を与えるヒトを考えるに地球史にとっても
重要なイベントだったのかもしれません。

 

 

イヌはオオカミの亜種

先にオオカミが人の集落周辺に移動し、
従順な個体を飼育したのがイヌの始まりと書きました。

つまり、オオカミとイヌは同じ種だということです。

オオカミとイヌは一見違う種だと思いがちですが、
イヌはオオカミの亜種の位置付けで、
交配も可能です。

イヌ科タイリクオオカミの学名 "Canis lupus"。

イヌ科イヌの学名 "Canis lupus familiaris"

学名を見るとタイリクオオカミとイヌの分類がほぼ同じで、
イヌの後ろにつく"familiaris"が
亜種であることを示しています。

シベリアンハスキーや秋田犬、柴犬などは
イヌの中でもオオカミの遺伝子を
多く残している品種になります。

 

ちなみに、学名はすべてラテン語で表記されています。

Canis lupus familiarisとは、

Canis【犬】
lupus【狼】
familiaris【家族・世帯】の意です。

 

 

 

日本からはオオカミが絶滅したと言われています。

しかし、野犬を3万年ほど放置しておけば、
やがて野犬の中の遺伝子が作用して
オオカミに近い形状に収斂していくと思います。

北海道の山野を駆けるオオカミたちを
見てみたい気がします。

関連記事:増えるエゾシカの3つの対策 『柵銃狼』の提言

 

したっけぃ

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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