2021-07-14 No.775
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
拙ブログにご訪問いただきありがとうございます。
今回は野生生物や自然とは少し離れた記事になります。
動物と動物が頭の中で狩り合う競技、将棋についてです。
将棋はチェスや囲碁と並んで実にホモサピエンスらしい遊びだなと思います。
その将棋の頂上決戦が北海道旭川市で行われました。
対決は若干18歳の進撃の天才棋士藤井聡太二冠。
もう一人が、若干影の薄い最強棋士竜王・豊島将之。
二人には将棋の研究においてAIを活用しているという共通点があります。
将棋AI研究の申し子の藤井聡太さんと将棋AI研究の第一人者である豊島将之さんとの頂上決戦が、北海道旭川市で行われたのです。
ちなみに、
将棋には7つのタイトルがあり、
竜王→名人→王位→王座→棋王→叡王→王将→棋聖の序列があります。
今回は最高位※の豊島竜王(31)が
藤井(18)王位のタイトルに挑む戦いです。
※名人が最高位との話もあります
日本将棋連盟棋士データベース:
壮絶102手の逆転勝利
これは2021年7月に行われた王位戦第二局の102手目の棋譜です。
手前(先手)が豊島竜王で
奥(後手)が藤井王位です。
102手目に藤井王位が2六飛車と指し、ここで豊島竜王が投了。
この対局は序盤から豊島竜王のペースで続いていた将棋でした。
ポイントになったのは豊島竜王の研究を外した藤井王位の34手目の4二王。
そして、結果的に失着となった豊島竜王の81手目の6九銀だと思っています。
81手目以前は将棋AIでは豊島竜王の優勢を示していました。
しかし、豊島竜王の81手目以降は藤井王位の優勢・勝勢と示し、そのまま藤井王位が押し切った形です。
藤井王位と豊島竜王はこれまで1勝7敗と豊島竜王が圧倒していました。
今回も中盤までは豊島竜王の勝利だと思っていましたが、まさかの逆転勝利。
本当に見応えのある一局でした。
藤井王位の勝利はこれまで豊島竜王が持っていた優位性が崩れ、二人の実力が拮抗したことを示します。
今後も続く(王位・叡王・竜王と最大19連戦の可能性もあるので続きすぎかも?)二人の対局が楽しみです。
藤井王位と豊島竜王、そして大会主催者の伊藤園さま、ありがとうございます。
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ヒトからAIへ 将棋から政治、教育の分野へ広がれAI
藤井王位と豊島竜王の対局を見ているとAIの影響を強く感じます。藤井王位が若干18歳でここまで戦績を残せるのは、本人の将棋へのあくなき探求心と集中力、そしてAIを活用した研究の成果だと思います。
そして、AI活用の流れは将棋や囲碁の世界だけではなく、広い分野でAIが活用される世界がすぐそこにやってきています。
ヒトがヒトを支配する政治やヒトがヒトを教育する分野ではAIの活用がより効率良く、より公平なものになり得るでしょう。
愚かで無知蒙昧な人類が政治や教育の分野から去り、AIに委ねることでこそ、ヒトは地球への環境影響を軽減させる生活様式を獲得できるのかもしれません。
ポストヒューマン(ヒトが地球の主役の座を降りたあとの世界の意)。
私たちの目前に、まったく新しい時代の扉が開いているように感じさせる、そんな王位戦第二局102手でした。
豊島竜王、藤井王位、本当にお疲れ様でした。
そして北海道まで来て対局していただき、本当にありがとうございます。
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したっけぃ