2017-07-04 No.193
十勝の川の上流域
[2017.6.14北海道十勝 日高山脈を源流とする河川の上流域 昨年の豪雨の影響で崩落している状況が確認できる]
6月に日高山脈を源流とする河川を歩きました。
昨年8月に北海道の富良野や十勝を襲った台風による豪雨の影響により、川の両岸の崖は崩れ、木々が倒れ流木となり、大きな石がゴロゴロと転がっている状況でした。
[北海道十勝 河川上流域の清流 透明感のある水が流れる]
河川は上流に来ると、その周囲には畑もなくなり、畑から肥料などが流れ込んでいないため透明度も高く、泳ぎたくなるような川です。
十勝は農業が盛んな土地柄で、その影響で十勝を流れる十勝川や札内川、音更川などの河川には窒素やリン酸、カリウムなど作物の生長に必要な成分が畑から流れ出しています。
あまり泳ぎたくないですよね。
しかし、ここら辺まで上流に来れば透明度の高い清流となり、泳ぐのも気持ち良さそうです。
エゾシカの骨
[北海道十勝 エゾシカの頭骨 川の脇に立派なエゾシカの骨が散逸していた 角があるので冬に死んだと思われる]
そんな川の脇にエゾシカの骨がありました。
現場の様子から、オスの4歳以上のエゾシカが、冬に自然死したと思います。
死因は餓死か、怪我により動けなくなったのでしょうか。
狩猟による死ではないと思います。
場所がかなり上流域であり、冬はスキーやスノーモービルを使ってもここまで来るのは相当に困難であるので。
角の枝数と年齢
[北海道十勝 エゾシカの頭骨]
エゾシカの角はオスにのみ生えます。
オスのシンボルであり、その角を使って他のオスとテリトリーやメスを巡り争います。
上記の画像の角は4本の角枝(3股)を確認できることから、4歳以上のエゾシカであると分かります。
この角枝が、
1本なら一歳です。
2本(1股)なら二歳。
3本(2股)なら三歳。
4本(3股)なら四歳。
5本(4股)なら5歳以上ですが、あまり見られないそうです。
角の生え変わり
冬から春にかけて、抜け落ち、春から毎年新しい角が生えてきます。
以下の画像は昨年の6月に撮影した、角が生えつつあるエゾシカの様子です。
[2016.6月北海道根室 エゾシカの角が生えつつある様子 角袋と呼ばれている状態]
骨を持ち帰る
[北海道十勝 エゾシカの足の骨]
[北海道十勝 エゾシカの顎の骨]
立派な骨だったので持ち帰ることにしました。
しかし、骨には肉がこびりつき、その肉にシデムシという死肉を好む虫がたかり、臭いもキツく、やや大変でした。
重さも5-6キロあり、結構重い…。
[北海道十勝 エゾシカの頭骨]
山道なので両手を自由にして歩くことが大事です。
ザックに括り付けて、下山しました。
北海道十勝は日曜日は30℃まで上がり、今日(水曜)は18℃。
暑かったり寒かったりの天候です。
貴方はいかがお過ごしですか。
やはり梅雨の雨音を聞いているのでしょうか。
そんなあなたに北海道十勝から報告でした。
したっけぃ