2017-07-07 No.196
どうも、モーリーです。
昨日の北海道十勝は30℃まで上がりました。
午後からは曇りになり、湿気を含む暑苦しい日になりました。
今日もまた暑くなりそうです。
貴方のお住まいはいかがでしょうか。
今回は、2016年洪水後の攪乱とそこに生息する生物を紹介します。
攪乱のあと
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 洪水後の攪乱の様子 新しい水路と大きな礫が山肌より供給され、その上に倒木が散乱する様子]
2016年8月の洪水に戸蔦別川が氾濫し環境が大きく変わりました。
川などが氾濫し環境が変化することを「攪乱(かくらん)」と言います。
洪水前の戸蔦別川は巨大な岩と礫の川で、河畔林(川周辺の林)が覆うする河川でした。
洪水による攪乱によって、密生していた河畔林が倒れ流木となり、樹木が倒れた跡は礫河原や小水路などの湿地が広がる環境になりました。
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 洪水後の攪乱により砂礫の広範囲な河原が生まれた]
攪乱あとを生き物たち
エゾシカ
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 エゾシカの足跡]
エゾシカの足跡は十勝では郊外においてはどこでも見ることができます。
ヒグマ
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 分かり難いがヒグマの足跡]
洪水によって攪乱された戸蔦別川を歩いていると、ヒグマの足跡がありました。
洪水前にもヒグマはいたのですが、林道は車で踏み固められ、林の中は植物がうっそうと生い茂り、ヒグマの足跡を確認し難い環境でした。
ちなみに戸蔦別川上流で仕事をする時は、護衛のためにハンターの同行を義務付けられている仕事もありました。
私は新米&ヘボハンターなので護衛の依頼は来ませんが、将来は護衛の仕事もしてみたいと思っています。
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 ヒグマの足跡 足跡の上に落葉が落ちていることから古い足跡だと思われる]
エゾサンショウウオ
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 エゾサンショウウオの卵 螺旋状をしている]
エゾアカガエル
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 エゾアカガエルの卵 核が幼生の形に変化してきている]
ギョウジャニンニク
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 ギョウジャニンニク。ピンクの花はサクラソウ]
ハリギリ
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 倒木していたハリギリの若芽]
ハリギリの若芽です。
倒れていました。
枝の先にハリギリの若芽が付いており、獲りました。
倒れていたので、採りやすかったです。
春の山菜で、ほのかな苦味が美味しい。
天ぷらで食べるのが定番です。
ハウチワカエデ
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 ハウチワカエデ]
ハウチワカエデ、モミジの仲間です。
5-6月頃に画像の様に赤い花を咲かせます。
名前から分かるように、葉の形はウチワのような形をしています。
ハウチワカエデの周辺には、洪水による倒木が多数ありました。
その洪水に負けず、花を咲かせたハウチワカエデです。
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 ハウチワカエデ 葉がウチワの形をしている]
エゾノリュウキンカ
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 エゾノリュウキンカ]
攪乱の後、倒木の脇にエゾノリュウキンカが生育している。
エゾノリュウキンカは山菜です。
茎の部分をサッと湯がいて、ごま油と醤油などで味を調えると美味しい。
[2017.5.20北海道十勝 戸蔦別川 岩に沿って、透明度の高い綺麗な水が小さな滝をつくっている。マイナスイオン出まくりです]
洪水の後に攪乱され環境が変化しても、多くの生物が力強く生き抜いています。
私たちも困難があっても、環境が変化したとしても、失敗を恐れず、新しいアイデアと行動をもって生き抜いていきましょう。
したっけぃ