2019-02-24 No.366
[日本郵便の5円切手のデザインとなるニホンザル]
北海道にニホンザルは生息しません。
ですので、三重県で初めて猿を見た時は嬉しかったのですが、
道路に猿が集団でたむろしており、私を見ても逃げもしない、
そのふてぶてしさに怖さも感じました。
そんな猿について調べてみました。
本記事の内容 ・ニホンザルの生態 ・猿の味 ・人との関わり |
どうも、モーリーです。
2018年11月北海道恵庭市での誤射事故以降、
北海道では国有林と道有林での銃猟が規制されています。
狩猟に出られないので、
この冬は色々と勉強しているところです。
今回は北海道にはいないニホンザルについて
調べてみました。
ニホンザルの生態
ニホンザル(Macaca fuscata)は日本固有種で
日本にのみ生息するサルです。
サルは基本的に暖かい地域に生息します。
ニホンザルは世界の中で最も北に住むサルで、
英語では"Snow Monkey"【雪猿】ともいわれています。
青森県の下北半島に住むニホンザルが
世界の北限のサルとされています。
大きさ
オス 体長60cmほど 体重6-18kgほど
メス 体長50cmほど 体重6-14kgほど
寿命
野生で20年ほど。
生息数
ニホンザルの生息数は環境省によると、
180,000頭(2011年調査)程度です。
近年は増加しており、
増加傾向にあるのはヒグマやニホンジカと同じです。
農業被害額や面積はこの20年ほどは横ばいです。
生息数は増加しているにも関わらず
農業被害は横ばいであるのは、
地域の猟師などによる駆除が歯止めをかけているからであると考えられます。
生活
群れを作って行動する、非常に社会的な動物です。
2015年の兵庫県の調査では
同県内に約1000頭ほどが生息し、
15群ほどのグループがあるようです。
頭もよく、聴覚・視覚は人とほぼ同等で、
目で見て状況を判断します。
ちなみに、ヒグマやシカは聴覚や嗅覚が鋭く、
ヒトと比較すると視覚が弱い(弱視や色弱)ため、
音や匂いで状況を判断します。
猿の味
私は猿肉を食べたことはありません。
メジャーな肉ではないですが、
猿を食べる地域も世界には散見されます。
日本でも内地の猟師さんが
サル肉を食べたとたまに聞きますし、
滋養強壮に優れたお肉らしいです。
ブロガー&youtuberとして有名なイケダハヤトさんもそのブログで味を紹介しています。
幻の「サル肉」の味は……表現できないけど美味しかった。
食通として陶芸家として有名な魯山人もサル肉について
以下のように語っています。
『当時は豚よりもむしろ猿を食っていた。私なども、ちょいちょい食ったもので、
その肉はちょうどかつおの身のように透き通ったきれいな肉であった。
感じから言えば、兎の肉に似ているが、当時の印象では、
これも脂がなくて、そう美味いものではなかった。
しかし、兎の肉よりは美味かった。』
引用元:「魯山人味道」中公文庫、中央公論社 1980(昭和55)年4月10日初版発行
その魯山人曰く、そこそこの味だったようです。
一度は食べてみたいものです。
人との関わり
狩猟禁止のニホンザル
最近は農業被害をもたらす害獣として
聞く機会が増えた動物です。
しかし、干支12動物の一種であったり、
昔話の桃太郎やサルカニ合戦に登場するなど
私たち日本人にとって近しい、
そして愛すべき動物だったと思います。
捕獲や駆除の対象ではありますが、
実は狩猟鳥獣ではなく、
狩猟で獲ってはいけない動物です。
サルを捕獲するニュースを聞くと思いますが、
あれは農業被害軽減のため、
行政が特別に許可を出して捕獲や駆除をしています。
農業被害は野良犬が減ったから
余談ではありますが、野良犬がいなくなったことが
ニホンザルやニホンジカなどの野生生物による農業被害が
増えている要因であると考えています。
野生と人の間を緩衝する存在として、
有史以来ずっと犬がいました。
ヒトの生活圏に近くクマやシカやサルなどを、
犬は人知れず追い払っていたのでしょう。
しかし、
戦後の日本社会が安全と清潔さを求める流れの中で
野良犬が駆除され、
逆にニホンザルやクマ、シカが人の生活圏に侵入してきました。
・野良犬の駆除を積極的に行わないこと
・飼い犬の夜間の放し飼いすること
農業被害軽減や野生生物とヒトの軋轢軽減のために提言します。
貴方はどう感じますか?
正解のある問いではありません。
このブログを通じで共に考え実践していきましょう。
したっけぃ