2016-01-05 No.62
エゾリスの巣
「枝上のエゾリス」
カラマツの木にエゾリスの巣がありました。
太陽の日が当たり、日当り良好な巣です。
私たち人間と同じで、いずれも南側に面した場所に設置しています。
2015年11月18日に『エゾリス 巣の場所、位置、種類、形』という記事を更新しました。
エゾリスの巣の写真が撮影できましたので、改めてエゾリスの巣について記事をお届けします。
エゾリスの巣
巣の役割
「エゾリスの巣。高さ7-10m付近に設置されていた。」
以下が巣を設置する目的です。
・子育て
・休憩
・天敵(猛禽類)からの回避
・厳しい天候からの避難場所
私たち人間と同じ理由です。
私たちの家や部屋も、休む場所であり、家族の集う場所であり、雨風を防ぎ、外敵(強盗など?)から防御する場所です。
巣の場所は樹上
「枝に隠れるように設置されている巣。」
写真でもあるように、エゾリスは樹上に巣をつくります。
木の枝や皮、葉などを集めて木の上に巣をつくったり、樹洞(木の穴)を利用したりしています。
今回は樹洞の写真がありませんので、樹洞にエゾリスがいる様子も撮影できましたら紹介します。
営巣木の樹高・直径
「枝を利用して巣が設置されている。」
営巣木(巣が設置されている木)は、高く太い木が選ばれています。
その方が、巣は安定し、風雨からも保護されるからであると考えられています。
巣を設置する位置も、樹木の中でも太い枝の上に設置されています。
巣の設置位置の方角
「枝の繁茂が多く猛禽類が狙い難い位置に設置されている。」
設置位置の方角は南側が多いです。
今回は巣を3か所で確認しましたが、いずれも南側に設置されていました。
南側に設置する目的は、太陽光をより多く受けられる方角でありることと、北風を避けることができることです。
営巣木の種類
針葉樹(トドマツやカラマツなど)が営巣木として利用されています。
落葉樹(シラカンバ、ハルニレなど)は、冬になると落葉し、巣が目立ってしますからと言われています。
また、天敵である猛禽類は落葉樹周辺での狩りを好むため、猛禽類を避ける意味で針葉樹を営巣木に選んでいるようです。
巣の形
巣の形は球状形と皿型形の2種類が報告されています。
それぞれに特徴があります。
今回はいずれも皿型に見えます。
球状巣
・冬場も利用される
・繁殖用として利用される
・常緑針葉樹(プンゲンスウヒ、チョウセンゴヨウ、トドマツなど)に掛けられることが多い
冬場でも落葉しない針葉樹に巣を掛けることで、巣の存在を目立たせなくすることができるためである。
皿型巣
・主に夏場に利用される
・繁殖には向かない(屋根がないから猛禽類に狙われるため)
・落葉針葉樹(カラマツなど)に掛けられることが多い。
冬部は落葉し、巣が目立つので、冬場の利用は少ない。
今回は落葉型針葉樹のカラマツの木の上の巣でしたので、使用頻度は低い巣なのかもしれませんし、夏に設置した巣がそのまま残っていることも考えられます。
見間違いで、キジバトの巣の可能性もあります。
近くにキツツキが開けた穴を利用した樹洞の巣もあるのかもしれませんので、次回行った時は注意したいと思います。
「枝を利用して樹上を器用に移動するエゾリス。」
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昨日から仕事初めの方、お正月も販売などでお仕事だった方、無理をせず心と体の健康を一番大切にお仕事を頑張ってください。
暖かくしてお過ごしください。
したっけぃ