2018-11-03 No.308
どうも、モーリーです。
晩秋の山を歩くと多くの生き物たちが
冬の準備を始めています。
標高1000mほどの山を歩いていると
ちょっとした水路がありました。
水路を調べてみると
エゾサンショウウオの幼生がいました。
10月でも幼生のままの場合は、
このまま冬を水中で過ごします。
小さく、可愛いエゾサンショウウオが
冬支度している途中の様子を
すこしお邪魔して拝見させていただきました。
晩秋の北海道の山中
[2018.10北海道十勝 標高1000mほどの山中の水路]
先日、山の中を散歩していると
小水路がありました。
なにか魚などいるかなと思い、
たも網でガサガサすると、
ドジョウのほかに
エゾサンショウウオがいました。
[2018.10北海道十勝 水生植物のバイカモ]
たも網でガサガサするときは
水草の周辺を狙うと
魚やゲンゴロウなどがとれます。
[2018.10北海道十勝 水中の中のバイカモの様子]
バイカモはきれいな川に生える水生植物で
1-2mほどの群落をつくっています。
その群落の中は多くの水生生物の
拠り所となります。
貴方も川の中で生き物を探すときは
植物の近くがオススメです。
エゾサンショウウオ
[2018.10北海道十勝 エゾサンショウウオの幼生 7cmほど]
エゾサンショウウオの幼生です。
大きさは7cmほど。
可愛く、捕まえてもあまりジタバタ動きません、
エゾサンショウウオの生活史
[2018.10北海道十勝 エゾサンショウウオ つぶらな瞳が可愛い]
エゾサンショウウオは春に産卵し、
夏に幼生として川や沼で生活し、
秋に変態(成体になること)して上陸します。
しかし、標高の高い山などの
低い水温の中で過ごす個体は、
変態する時期が遅くなり、
秋の上陸が間に合わない個体もいます。
このような個体を越冬幼生と呼びます。
そんな個体は、
冬を川や沼の中で過ごし、
翌春か夏に変態し
上陸して草や土の下で生活します。
北海道の厳しい冬を
水の中で過ごす生物たちには
本当にスゴイなと思います。
[2018.10北海道十勝 エゾサンショウウオを放流しているようす]
冬支度をしているエゾサンショウウオの
邪魔をしてしまいました。
ごめんなさい。
貴方は冬支度をしていますか。
貴方の街は北海道に比べると温かいと思いますが、
体調に気を付けてお過ごしください。
したっけぃ