2018-08-25 No.270
どうも、モーリーです。
前回は樹齢1700年を超えるイチイの巨木を紹介しました。
今回はイチイの実を紹介します。
イチイのことを北海道ではオンコと呼びます。
アララギや水松などとも呼びます。
多くの呼び方があるということは、
それだけ私たちの生活に身近な樹木であったとも言えます。
木材として優秀で、
縁起も良い木として
昔から生活に寄り添ってきた樹木です。
美味しい猛毒 オンコの実
[2018.8北海道十勝 イチイの実(オンコの実)]
イチイの実です。
北海道で言い慣れている言葉、
オンコの実として紹介します。
庭に植えているオンコの木に実がなっていまいた。
小粒で朱が混じる綺麗な赤色の種です。
小さな頃からよく食べてきました。
でも、この実は猛毒です。
オンコの毒
[2018.8北海道十勝 イチイの実(オンコの実) 赤い果肉と中の種子が見える]
ローマの政治家にして軍略家、文筆家として有名な、
カエサルは短剣に突かれ絶命しました。
その短剣に塗ってあった毒が、
イチイの実の毒でした。
種の中の成分が猛毒です。
4-5個で心臓麻痺により、
死に至ったケースもあるようです。
ただし、種を嚙み砕きさえしなければ
問題ありません。
子供の頃は気にせずに
食べていました。
嚙み砕いていたら、
危なかったです…。
食べてみた
オンコの実を
久しぶりに食べてみました。
柔らか果実、
ほのかな甘み、
ややヌルヌルしていました。
ホワイトリカーに漬けて、
オンコの果実酒を作る方もいるようです。
果実酒は作ったことはないのですが、
一度飲んでみたいものです。
果実酒を作る時も、
種子に傷がついていない事を確認して、
種子ごとホワイトリカーに漬けているようです。
木材としてのオンコの木
[2018.8北海道十勝 イチイの実がなる木(オンコの木)]
木の材質について調べてみました。
オンコは成長が遅い木です。
成長が遅いということは、
年輪幅が狭く、
肌目は微密で優美な印象です。
加工性に優れ、
軽く粘りがあり、
弾力性に富み、
細やかな加工に耐えられる材質です。
仏壇や床柱、櫛や彫刻、お盆や茶筒などに
利用されてきました。
私は持っていませんが、
貴方の周りにもオンコの木を利用したものがあるでしょうか。
したっけぃ