2017-01-31 No.148
洪水被害への対策
本日の最高気温はマイナス3度、最低気温は-22℃となっています。
今日も寒いですが、1月中旬の頃の連日の-20度以下にまで下がった頃と比較すると気温が和らいでいると感じます。
あと2週間もすると風の中に微かな春の気配を感じるようになるでしょう。
今回も2016年8月に上陸した台風10号による影響について記します。
今回は災害対策に当たった現場の様子を紹介します。
前々回の記事 2016年台風10号 畑地への被害
前回の記事 2016年台風10号 住宅地への被害と人々
「北海道音更町木野 2016.8.31 宅地に浸水した水を音更川に放水している様子」
宅地に浸水した水を川に放水している写真です。放水している川は音更川です。
音更川はこの下流側で十勝川と合流します。
川が合流するということは、合流ポイントで水かさが増すということです。
音更川の合流点の下流には札内川も合流し、大雨が降った時は洪水の危険性が増す場所です。
さらに士幌川や然別川、美生川といった河川も合流し十勝川は多くの川から流れる水が集まる川と言えます。(全ての川はそういうものですが…)
蛇足ですが、そもそも都市とは川のほとりに成立し、いかに川を治めるかが人類の歴史の黎明期からの課題でもあるのです。
ナイル文明しかり、チグリスユーフラテス文明しかり、黄河文明しかり、インダス文明しかりです。
川のほとりに都市は発生し、発展し、時に洪水が起こり、その上でいかに川を治めるか(治水)が人類社会の当初からの課題なのです。
※ちなみにチグリスとはタイガーの事で、古代は中近東のあたりにトラがいたと推測できます。
「十勝川と音更川と札内川とその周辺市町図面」
上記の図面に記したように、帯広市と音更町、幕別町は十勝川、札内川、音更川が集まる場所に成立しています。
川が近くにあることで、便利でありますが、また一方で大雨の時は洪水の危険性もあるのです。
いずれ、北海道の開拓と治水の歴史についてもこのブログで紹介できればと思います。
対策する人々
「北海道音更町木野 2016.8.31 十勝川と音更川の合流点付近の市街地での災害対策の様子」
「北海道音更町木野 2016.8.31 宅地の水を川へ放水するポンプ車。網走から来てくれました。ありがとう!」
台風10号の大雨の影響を受けたのは南富良野町と十勝です。
それ以外の北海道の他の支庁(北海道の行政区分。十勝支庁や札幌を管轄する石狩支庁などがある)には、それほど酷い影響はでていませんでした。
ちなみに、開発建設部とは国土交通省の北海道での出先機関の名称です。
本州でいう、地方整備局に当たります。
「北海道音更町木野 2016.8.31 宅地の水を奥の白い管を通じて川へ放水している」
「北海道音更町木野 2016.8.31 家の周りを土嚢で囲い浸水を防いでいる」
台風10号の情報はタイムリーな情報ではありませんが、本州の方には北海道の情報はあまり発信されていないと思います。
当サイトを通じて北海道の事を知って、いずれば遊びに来ていただければ幸いです。
ちなみに、1月31日でカモの狩猟期間は終わりです。
今年も美味しい鴨鍋を食べることはできませんでした。
ここでも報告できず、申し訳ございません。
したっけぃ