2020-11-09 No.647
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
先月道央の農村を畑を歩いていると
栗(くり)の木がありました。
私の住む十勝では
あまり見かけない木なので
少し調べてみました。
参考文献:
北海道におけるクリ栽培の問題点 中武五郎
北海道の栗の分布
北海道は寒さのため
栗の木はあまり自生していません。
自生しているのは
札幌(道央)や函館(道南)などの
比較的暖かい地域です。
十勝や釧路(道東)、
稚内(道北)などには
天然にはほぼ分布していません。
旭川や北見では人為的な導入により
散在しているようです。
栗が北海道の寒い地域で
天然分布していない理由は、
苗木の段階で
夏から秋にかけての
急激な気温低下が
栗の苗には良くないようです。
また、北海道において
栗を積極的に導入しようという栽培者も
研究者や林業指導員も少なったことも
影響しているようです。
今後栗が注目され品種改良が進み
寒さに強い栗が登場すると、
「天津甘栗」ならぬ「北海甘栗」が
登場するかもしれません。
栗にトゲがある理由
栗の実はイガとよばれるトゲに覆われています。
美味しい山菜のタランボの木には
鋭く固いトゲがあります。
美しいバラにもトゲがあります。
美味しいウニにもトゲがあります。
栗にトゲがあるのは、
単純には外敵から
実を守るためなのかもしれません。
日本列島では
石器時代の遺跡から炭化した栗が
発掘されています。
戦国時代にあっては
武田信玄が産業の興隆のため
栗の栽培を積極的に奨励した記録があります。
栗は栄養価も高く
収穫もしやすいため、
昔からヒトやツキノワグマに
採取されていたと思われます。
そんな採取されつづける栗たちが
実を守るために身に着けたものこそが
栗のトゲ(イガ)なのかなと。
秋になり栗の季節になりました。
暖かく美味しいものを沢山食べて
栄養を付けて冬にのぞみましょう。
したっけぃ
ホクホク温かい栗をめしあがれ^^