2020-10-30 No.636
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
先日、支笏湖に行き
名物のヒメマスの塩焼きを
食べてきました。
ヒメマスの塩焼きの味や
ヒメマス(ベニザケ)についてお届けします。
ヒメマスの塩焼き
支笏湖の名物はヒメマス。湖の畔には売店があり、
そこでヒメマスの塩焼きや寿司が販売されています。
1匹1000円で、焼くのに10分ほどかかります。
コストと時間がやや掛かりますが、
焼きたてのヒメマスが味わえるのは嬉しいポイントです。
味
味はタンパクですが、肉質はしっとりとしており
非常に美味しい。
これを肴に日本酒など良さそう。
6月から8月末までは
遊漁料を支払えば釣りもできるようです。
大変美味しかったので
来年釣りに来ようかと思います。
ヒメマスとベニザケについて
ヒメマスとベニザケ(Oncorhynchus nerka)は
姿形は違いますが
サケ科の同じ魚です。
アイヌ語ではカパチェプ。
地元の人たちはアイヌ語から訛って
「チップ」と呼んでいます。
ヒメマスは湖で一生を暮らす陸封型、
ベニザケは海へ下り生活する降悔型です。
一生を湖で暮らす個体と
海で成長する個体では
大きさも色も全く違うのです。
あいにくベニザケもヒメマスも
画像を持っていないので
[ ベニザケ ヒメマス 画像]
で、検索してみてください。
生態
大きさ:30-90cm色:ベニザケは銀白色ですが、成熟すると雄雌とも紅色に染まる
分布:自然分布は北アメリカ大陸、カムチャッカ半島、北海道。ニュージーランドにも移植・定着
特徴:
途中に湖沼がある川を繁殖河川にする。
サケと同じく正確に母川回帰する。
稚魚はすぐに降海ぜず、
1-3年を湖で過ごす。
海に下ると1-4年で成熟し、
成熟すると7-12月に
母川回帰して産卵遡上する。
記録では9年生きたベニザケの報告もあります。
海では千島列島やカムチャッカ半島、
北太平洋、ベーリング海、
オホーツク海などで生活する。
原産は北海道阿寒湖
ヒメマス・ベニザケの日本国内での自然分布は
北海道阿寒湖と
北見市の近くあるチミケップ湖のみ。
阿寒湖は約16万年前に
火山活用によりできた湖です。
この湖で生活していたヒメマスが
火山活動により海へ下る川が失われ
湖に閉じ込められました。
そしてヒメマスが
繁殖する湖になりました。
そして
1894年に阿寒湖から
支笏湖へ移植し、
内地では東北の十和田湖や中禅寺湖、
芦ノ湖などに移植されました。
琵琶湖にも移植しましたが、
水温の関係などで
定着しなかったようです。
参考文献:
昭和38(1963)年の古い論文ですが
非常にしっかりとした力強さを感じます。
文章から研究者としての
真摯さと風格すら感じられる論文です。
団塊世代より以前の世代は貫禄がありますね。
したっけぃ