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ハンター日記

ヒグマと共存できる社会へ 車社会とヒグマ社会

更新日:

道庁

2019-08-14 No.422

ご訪問いただきありがとうございます。
北海道十勝のハンター
モーリーと申します。

札幌市南区住宅での
ヒグマ徘徊が8日連続となりました。

札幌市と道警(北海道警察)は
10日 わなを2基設置
13日 猟友会による駆除のため住宅地での発砲許可
の措置をとりました。

住宅地でのヒグマの殺処分は
あまり聞いたことありません。

ヒグマ徘徊により
札幌市から市民へ
お盆の墓参りの自粛が
呼びかけがありました。

北海道の小中学校の夏休みは
8月19日頃※までと
通学が開始されるまで
あと5日となり
ここで札幌市と道警は
殺処分の方針を決めたと思います。

※北海道の夏休みは内地より短い

思う事を少し。

 

殺処分の前にやれることはまだある

住宅地での猟銃による
殺処分の前にやれることは
まだあるなと思います。

・箱わなの設置 100台以上
・ヒグマ徘徊地域での警察と猟友会による空砲1000発

 

箱わな設置100台

まず、第一に箱わなの数が少なすぎます。
10日に2基を設置と聞いて、
なにやってんだろうと思いました。

北海道中からヒグマ用の
箱わなをかき集めれば
100台以上すぐに集まるでしょう。

そもそも、
札幌猟友会が管理する箱わなも
もっとあるでしょう。

私も軽トラあるから、
運ぶの手伝いますし。

 

1000発の威嚇射撃

ヒグマは大きな音をおそれます。

現に今月カムエクで
ヒグマに襲撃された男性は
襲撃を受けたあとで、
笛を吹きヒグマを撃退しています。

今回のヒグマはまだ人への
恐怖を学習していない
若いヒグマかもしれません。

このヒグマ徘徊周辺で警察を猟友会で
空砲を1000発も打てば
ヒグマも人が恐ろしいと
学習してくれるかもしれません。

ヒグマへの威嚇1000発で
弾代は50万円程度。

 

貴方は銃の音を
聞いたことがないと思いますが、
銃の爆音は本当に恐ろしい音です。

撃った瞬間に
空気が震えるのが分かります。

殺処分の前に
警察と猟友会による
1000発一斉威嚇射撃は
いかがでしょうか。

 

車社会の北海道はヒグマ社会を目指せ

北海道道庁[北海道庁]

車社会の北海道での死亡事故毎年180人

北海道は貴方が住む東京と違い、
電車も地下鉄も少なく
車社会だと言われています。

近所のセイコーマートに行くにも、
ダイイチやフクハラ※に行くにも、
車です。

※ダイイチ・フクハラは
十勝のスーパーです。

北海道では
この10年(H21-H30)で
1800人の交通事故死亡者が
でています。

参考サイト:
北海道警察 交通事故死者数の推移

1年で180人です。

私たちは車の便利さを
知っていますので、
社会から車を排除しようとしません。

完全に車依存社会です。

 

ヒグマによる死亡事故は毎年0.6人

北海道でのヒグマによる死亡事故は
この10年(H21-H30)で6人。

参考サイト:
クマ類による人身被害について

この数字の増加を
もっと容認したいと思います。

それがヒグマ社会です。

 

ヒグマ社会を目指せ

札幌 狸小路[北海道 札幌狸小路]

大前提として、
元来ヒグマの生息地を
切り開き住処も食料も奪い、
ヒグマの快適で安全な社会を破壊し、
人が快適で安全に生活できる街を
構築したのは私たちヒトです。

対立するのは当然です。

私はせめて先住生物への
配慮と尊敬を忘れてはいけないと
感じています。

北海道札幌市は
ヒグマの生息する土地と
人の住む土地の間に
緩衝地帯がありません。

ヒグマとヒトの社会が隣接していのです。

これが十勝だと街とヒグマ生息地の間に
広大な畑地帯があります。

十勝の場合はこの畑が緩衝地となり、
住宅地へのヒグマ侵入はほぼありません。

札幌はヒグマ生息地と
ヒトの街が隣接する
稀有な場所なのです。

 

ヒグマ社会での今回の対応事例

ヒグマと共存する社会、
ヒグマ社会が実現したとして、
今回のヒグマ徘徊に対して
どう対処するかを紹介します。

放置です。

今回の札幌ヒグマについても、
ヒグマからの襲撃があるまで、
完全に放置し、
襲撃事故が発生してから、
救急車や警察、猟友会の
出動を指示するのです。

交通事故と同じですね。

時折パトカーや猟友会が見回りますが、
基本的にヒグマへの安全対策は
各々に委ねられる社会。

ヒグマ社会の実現。

ヒグマが練り歩く街札幌。
ヒグマと出会える街札幌。

素敵な響きです。

いかがでしょうか。

 

※2019年8月14日午前6時、
猟友会メンバーにより
徘徊ヒグマを駆除完了。

警戒態勢の警察の方々、
猟友会メンバーの方々、
地域住民の方々、
お疲れ様でした。

ごゆっくりお過ごしください。

 

したっけぃ

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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