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ハンター日記

【閲覧注意】ダニに刺された 刺された時の処置と対処方法

更新日:

2019-07-05 No.397

注意:
この記事にはダニや刺された症状など、一部気分を害する画像があります。
閲覧される方は、あらかじめ心の準備をお願い申し上げます。

 

ダニに刺されたらどうなるの?
刺された時の対処方法は?
病気とか大丈夫なの?

そんな疑問に実際に刺され、
ダニを取り除いた
私がお答えします。

本記事の内容

・刺された時の症状

・ダニ刺されの対処方法

・ダニに刺されないために

どうも、モーリーです。
北海道十勝でハンターや生物調査等をしています。
仕事柄、自然の中を歩くことが多く
ダニには注意していますが、
先日刺されました。

幸いなことに同行していた方が、
ダニリムーバー(人や犬などを刺しているダニを除去するとげ抜き的なアイテム)を
持っていたので、
それを使って取り出しました。

ダニに刺された症状や
取る作業の一部始終、
ダニ予防などについて
お届けします。

 

ダニ刺された時の症状

肌にダニが差し込んでいる[肌にダニが頭から差し込んでいる様子 大きさは2mmほど]

ダニが肌を刺している状況です。

頭からズッポリと食い込み、血を吸っています。

マダニの仲間だと思います。

 

ダニに刺された症状

上記の画像のような状態でも、
痛み痒みはほぼありませんでした。

刺された場所が左目の下だったため
発見が早かったですが、
痛みや痒みはほのかに感じる程度なため、
これが背中や太ももの裏側などの見難い場所なら
発見が遅れたと思います。

刺された日は特に発熱や頭痛などの症状はありませんでした。

 

感染症の恐れ

ダニに刺されて感染症になるケースも報告されています。

・重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)
・日本紅斑熱
・ライム病
・回帰熱

色々な感染症になる可能性がありますが、
発熱や頭痛、筋肉痛、下痢などの症状が出たら
感染症にかかった可能性を疑ってください。

私のケースでは特に何も症状が出ませんでした。

感染症にかかる可能性は低いので、
もしダニに刺されてもあまり気にせず、
「何か症状が出たら病院へ行こう」
くらいの心構えで大丈夫だと思います。

 

なお、私の場合は
ダニの跡が刺されて2ヶ月経過した今も
残っています。

女性の方はダニがいそうな笹薮や
深い森への進入はくれぐれもお気をつけください。

 

ダニ刺されの対処方法 回して取れ!

ダニリムーバー[ダニリムーバー(下)とピンセット(上)]

ダニは相当の力で吸い付いています。

簡単に除去されないよう、
口にトゲがあり除去は慣れないと難しいものです。

上の画像の緑色の道具がダニリムーバーです。

ダニリムーバーのコツは

回して取る

です。

実際の利用の方法は
動画サイトで閲覧するの良いと思います。

以下に参考になったyoutubeを紹介します。

ダニの吸着力がわかる動画。
マダニ 引き剥がし

ダニリムーバーの利用動画
マダニ取り器具 Tick Twister

 

ダニに刺されないために

北海道の林[ダニが付着した周辺の林]

ダニはこのような林の葉や草の上にいて、
キツネやクマ、シカや人間などの哺乳類が近寄って来ることを
その体温や呼吸から出る二酸化炭素などで察知します。

近寄ると哺乳類にジャンプして飛び乗り、
血を吸うに適した場所を探して肌の上を歩き始めます。

その歩いている最中にモゾモゾするので
取り除くチャンスなのですが。

林や森を歩く際は、
ダニから体を防御する帽子や首にタオルを巻くこと、
さらにダニが嫌いなハッカオイルの散布が有効
です。

 

帽子

帽子はメッシュのものではダメです。
メッシュの穴から頭部に移動できてしまうので、
隙間のない布や化繊のものを使いましょう。

首にタオル

首と服の隙間からダニが付着するケースも多いので、
首周りをタオルで覆うことでダニの侵入を防ぎます。

 

ハッカオイル

ハッカオイルは昆虫が嫌がる香りです。

ハッカオイルを帽子やタオルにふりかけておくと、
ダニへの牽制になります。

ダニだけではなく、蚊除けにも効果を発揮します。

北海道などの道の駅に売っているハッカオイルは
山歩きする際は有効ですので、
購入をオススメします。

 

ダニの一生

マダニ[刺していたマダニ]

ダニの寿命は種類によって変わりますが、
だいたい2−3ヶ月です。

その間に動物から吸血し、
繁殖・産卵し、
死んでいきます。

また、ダニはその一生の間に
数度吸血します。

若ダニなら3−7日間ほど吸血し、
成ダニなら1−2週間ほど吸血します。

布団にいるような小さなダニはツメダニと言います

朝起きて、太ももなどの一部が赤くなっているなら
ツメダニの可能性がありますので、
ご注意ください。

 

 

ダニと聞くと、汚い不潔と思うかもしれません。

しかし、ダニもまた私たちヒトと同じように、
40億年の長い生命史を共に生き抜いてきた
進化の先端にいる仲間同士なのかなと感じてしまいます。

刺される前の腕や首をウロウロしているダニは
そっと捕まえて外に逃してあげています。

ダニにもダニの一生がありますので。

 

したっけぃ

 

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

-昆虫類, その他
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