2022-07-24 No.962
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
いかがお過ごしでしょうか。
私は羊蹄(ようてい)山に登ってきました。
羊蹄山とは北海道西方にある1898mの成層火山※。
十勝からは約300kmほどの距離に位置します。
隣接する山はなく独立峰。
その美しい姿から北海道の富士山こと『蝦夷富士』とも呼ばれています。
札幌からは90kmほどの距離に位置し、車では2時間ほどの距離に位置します。
※成層火山:地下のマグマが地表に噴出してできた山のこと。日本では富士山や岩手山、羊蹄山など
羊蹄山の麓での仕事もいただいており、いつかは登りたいとここ数年ずっと思っていました。
正直大変な山でした。
そんな羊蹄山登山の画像をアップします。
4つのルート
羊蹄山には4つのコースがあります。
以下に各コースと特徴をざっくり紹介します。
倶知安(比羅夫)コース:初中級:風穴
真狩コース:初中級:お花畑
京極コース:中級:ダケカンバと岩場
喜茂別コース:中級:急峻
参考サイト:
羊蹄山登山ガイド(PDF)
上記4コースの内、今回は倶知安コースから登りました。
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倶知安(比羅夫)コース 1合目から9合目
このコースの特徴は1合目付近に「風穴」があることです。
あとは9合目までひたすら単調でやや急な登り。
登山の面白さは登りであっても「緩やか」「急峻」「平坦」「下り」「沢を横断」などの色々な要素があるものです。
羊蹄山は独立峰で単調な構造なので、この倶知安コースは2合目から9合目まで単調な登りがほとんどのコース。
登る側からすると正直ちょっとつまらない登山だなと感じてしまいました。
なお、『風穴』については別の記事でお届けします。
それでは以下に登山時の風景をご覧ください。
スタート地点です。実は倶知安コースの登山口が工事中で車で進めません。
登山口から歩いて15分ほどの場所にある半月湖自然公園の駐車場に車を止めて、登山口まで歩く必要がありました。
ですので、ここで往復30分ほど時間が余計にかかってしまいます。
この工事は2022年9月頃まで行われていますので、倶知安コースから登山予定の方は注意が必要です。
羊蹄山倶知安コースの登山口付近です。
スタートは5:15。
名古屋から来た老夫婦、大学生風の2人組、私の3グループがほぼ同時にスタートしました。
この3組は頂上まで抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返します。
2合目付近。
朝靄に包まれています。
野鳥の声がそこかしこで聞こえています。
野鳥のさえずりを聞きながら進むのは登山の楽しみの一つです。 3合目付近。
モヤの向こうに青空が見えます。
雲の中にいるのかもしれません。 4合目付近。
さらに進むとモヤが濃くなりました。
1-2合目に少なった針葉樹も散見されるようになります。
このように針葉樹と広葉樹林が混在している森を針広混交林と呼びます。
針葉樹を好む生物や広葉樹を好む、双方の生物にとって嬉しい環境です。
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明るくなってきました。
雲の上まで到達しつつあります。 樹上をみるとまだまだ木々が覆っています。
6合目。
この辺りまで登ると木々も風雪の影響等で高く成長できません。
森林限界に近づいています。
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7合目付近。
ダケカンバだと思います。
白い肌の木はシラカンバのと同じカバノキ科のダケカンバ。
亜高山から高山に生える落葉樹ですが、北海道では平地でも生えています。
森林限界に近づいているためか、15mほどに生長するダケカンバもそこまで生長はできません。
8号目付近。ふと振り返ると、眼下に雲海を望めます。
9合目付近。
やっと9合目です。
残雪もみえて、風も冷涼。
9合目に辿り着き足取りも軽くなります。
しかし、羊蹄山の倶知安コースはここからが長かったのです...
9合目を過ぎてやっと高山植物が散見されるようになりました。
これは下界でもたまに見られるシラネアオイ。
庭でも生長させることができます。
エゾノツガザクラ。
定番の高山植物です。
そんな高山植物を見ながらさらに登ると突然景色が一変します。
羊蹄山は1合目から8合目までは、正直あまり見どころの少ない山だなという印象。
しかし、9合目以降はなかなかの絶景です。
ここまで着くと時間を忘れて景観を楽しめます。
奥に見える一番尖っている場所が山頂です。
結構距離があります。
ここから更に30分ほどかかります。
ここに到着した時間が11:47。
スタートが5:15なので、6時間半もかかっています。
更に山頂までは30分加えて7時間かかっています。
登山に慣れている方なら4時間ほどで登れると聞きます。
他所は他所、私はマイペースで登りましょう。
でも、こんな私も昔は山小屋で働いていたこともあったのです。
そんな記事は以下。
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ところで、以前倶知安コースをトレイルランニングしている方に登山口→山頂→登山口の時間を聞いたら3時間半ほどと言っていたような記憶があります。
トレイルランニングの方々が本当に凄い体力をしているなと感心します。
さて、長くなりましたので、噴火口の様子は次回にします。
次回記事:
蝦夷富士こと羊蹄山 北海道の独立峰に登ってきたので画像をあげます2/2 噴火口 父釜母釜子釜編
北海道は短くも熱い夏になりました。
野生生物たちもホモサピエンスたちも活動的な季節です。
貴方も早く北海道まで遊びに来てください。
ヒグマもキタキツネも私も貴方の来道をお待ちしております。
したっけぃ