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ハンター日記

春を告げる鳥たち ハクチョウのわたりとヒバリの訪れ

更新日:

2019-03-30 No.368

春の雪[2019.3北海道十勝 畑に雪が降る]

鳥の行動によって春の訪れを知ることがあります。

越冬地である日本を離れシベリアなどへ渡るハクチョウの編隊飛翔や
ヒバリの姿を見かけるなどです。

そんな様子を紹介します。

本記事の内容

・ハクチョウの渡り

・ヒバリのさえずり

どうも、モーリーです。

北海道十勝もすっかりと春を迎えています。
先週(3月末)は雪が降るなど、三寒四温ならぬ三寒二温でしょうか。

そんな中にあっても、

春を告げる鳥たちの様子を紹介します。

 

ハクチョウの渡り

ハクチョウの渡り[2019.3北海道十勝 ハクチョウの渡り 繁殖のためシベリアへ渡る]

先日ドライブしていると、
ハクチョウの編隊が8グループほどが
東の方角へ向かって飛んでいきました。

3月4月はハクチョウが繁殖地であるシベリア周辺へ
渡りをする時期です。

ハクチョウは日本各地を越冬地として利用しており、
関東以北の内地でも多くみられます。

厳しい冬の北海道でも越冬地として利用しているグループもいることから、
シベリアの冬は北海道よりもさらに厳しいことが分かります。

 

-50℃のシベリアを避け暖かい日本へ

シベリアの冬は-50℃まで下がります。

そんなシベリアでは川や湖は完全に結氷してしまいます。

水草などを餌とするハクチョウたちは
冬期間でも川や湖が凍らない日本で越冬するのです。

そして春の訪れと共に、
ハクチョウたちにとって過ごし易い
冷涼な地域であるシベリアへ渡ります。

 

人が定めた国境に縛られず、
季節によって暮らしやすい地域を選ぶ。

生物として当たり前なのでしょうが、
素敵な生き方だと感じます。

 

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ヒバリの訪れ

ヒバリ[2019.2北海道十勝 ヒバリ 冠羽が目立つのがオス メスの冠羽は]

春が近づくと北海道ではヒバリの姿を散見できるようになります。

ヒバリは内地では一年中見られる鳥ですが、
エサの確保が困難なのか
冬の北海道にはいません。

2-3月頃、春が近づくと北海道にやってきます。

 

ヒバリのさえずり

春になり畑を耕す時期になると
空や高い枝先などから
ヒバリのさえずりが聞こえてきます。

さえずっているのはオスで、
さえずる場所はそのオスの縄張り上空です。

開けた畑や河川敷の空でさえずりますが、
その地面の草かげのどこかに巣があります。

さえずりの目的はメスへのアピールです。

ちいさな恋の歌
なんですね。

 

ヒバリの生育箇所

ヒバリが好む生息環境は開けた草地や畑地です。

ヒバリが好きな環境はヒトの住宅地としても
適していることが多く、
実はヒバリとヒトは生息地で競合しています。

ヒトの住宅地が拡大し生息環境が減少し、
東京都では絶滅危惧Ⅱ類(そこそこヤバいランク)です。

私たちの快適な生活は
ヒバリたちを追いやっている結果であるともいえるのです。

 

春を迎えました。
貴方の街ではすでにサクラが咲いているのでしょうか。

北海道ではあと一月以上先になりそうですが、
北海道にも確実に春が訪れつつあります。

 

季節の変わり目です。
暖かくしてお過ごしください。

 

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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