2021-03-06 No.700
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
海と陸の生態系の繋がりと
希少生物の生息地として評価され
世界自然遺産に
指定されている知床半島。
その知床半島にある羅臼町で
散弾に撃たれたオジロワシが
保護されました。
事件概要とオジロワシについてお届けします。
概要
月日:2021年2月13日(保護)
場所:羅臼町羅臼港
内容:
オジロワシが羅臼港でおぼれていた所を
知床財団に保護され、猛禽類研究所
(釧路市)が応急処置を施した。
外傷は見当たらなかったものの、
X線検査で体内(左翼、尾の基部・
右足)に4発の散弾があることが分かった。
弾の大きさは3.25-3.5mmで、
3号から4号と呼ばれるサイズで
カモやウサギを獲る時に使うサイズの散弾。
傷は塞がっており、
撃たれてから相当の時間が
経過している。
4発も被弾しているので、
流れ弾の可能性は低く、
意図的にオジロワシを
狙っていると思われる。
オジロワシは天然記念物であり、
非狩猟鳥獣なので、
日本国内では狩猟は不可。
調べてみると隣国のロシア※でも、
どうやら非狩猟鳥獣との事。
同オジロワシはこの後
猛禽類研究所で治療され、
その後自然に返されるか
治療が困難な場合は
同研究所で終生飼育になると思います。
関連サイト:
ИНТЕЛЛЕКТУАЛЬНАЯ СОБСТВЕННОСТЬ(ロシアでの狩猟法)
RUSSIAN HUNTING LLC(ロシアでの狩猟トラベルのサイト)
※北方領土で適用される法律について
日露の領土問題はありますが
その議論はこの記事では棚上げ。
感想
全くの勘ですが、
近年の国内で撃たれた感じはしません。
国内ではSNSなどの発達で、
迂闊な事ができなくなり、
行儀の悪いハンターが
激減していると聞いています。
もしくは、
10年や20年以上前に
国内で撃たれたか。
オジロワシの寿命は
20年以上ありますので、
狩猟マナーが緩かった時代に
撃たれた話ならなんとなく想像できます。
徹底的に調べるなら、
残された鉛弾を調べれば
分かることもあるでしょう。
日本国内では
アメリカ製の弾が広く流通しています。
私ももっぱらアメリカ製の弾を使っています。
ロシア人は恐らくアメリカ製の
弾を使わないと仮定すると、
その鉛の由来を調べる事ができれば
ある程度の推察はできるではないでしょうか。
実際に調べるとなると
そんな簡単な話ではないと思いますが。
ちなみに、
先輩猟師の方の体の中には
散弾が入っていると聞いています。
散弾が体内にあっても
それほど問題ないとのこと。
ホントなのでしょうか...
オジロワシ
オジロワシは翼を広げると2m以上の大きなワシです。
日本では北海道 道東の
海が近い場所ではよく見かけます。
内陸部でも散見されます。
雄大で美しい鳥です。
ユーラシア大陸に広く分布し、
2万~5万羽の生息数と
考えられています。
渡り鳥ですが、北海道では
夏でも見ることが可能です。
関連記事:
オジロワシの見つけ方 白い尾っぽ探しと北海道道東の海岸線ドライブへ
オジロワシがカモを狩る動画
オジロワシがハイイロガンを
狩猟している動画です。
自然の厳しさと美しさが
渾然一体となった動画です。
私もこのような動画を
撮ってみたいものです。
したっけぃ
国後島・択捉島に行ってみたい