2019-08-07 No.413
ご訪問いただきありがとうございます。
北海道十勝のハンター
モーリーと申します。
北海道阿寒国立公園にある
雌阿寒岳に登ると
コマクサがありました。
高山植物の女王と呼ばれ
愛されているる花です。
しかし、
雌阿寒岳のコマクサは
その多くが盗掘され
減少していると聞きました。
そんな現状を紹介します。
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コマクサ
[2019.8北海道阿寒国立公園 コマクサ 高山帯の砂礫地に咲く]
和名:コマクサ/駒草
学名:Dicentra peregrina
科名:ケシ科
分布:極東アジア周辺(千島列島、シベリア東部、日本など)
生育:高山地帯の砂礫帯
荒れ地に咲く高山植物の女王。
私が初めてコマクサを
知ったのは小学校2年生の時。
親に連れられて大雪山を
縦走した時のトムラウシに
おいてです。
もう場所は覚えていませんが
群生地だった記憶があります。
女王というには
小さくて儚い、
美しいというよりも
可憐な花だなと感じました。
コマクサの時期
コマクサの開花時期は
北海道では7-8月。
雌阿寒岳のコマクサは
8月初旬だと見頃のピークを
過ぎた頃でした。
開花が終わる頃、
北海道の短い夏が終わりを告げ
実が熟すと地上部は枯れ落ち
種が播かれます。
コマクサの場所
[2019.8北海道阿寒国立公園 コマクサの生息地の砂礫地]
北海道では
大雪山系、知床半島
雌阿寒岳などに生育しています。
生育地は、
上記画像のように、
足を踏み入れると崩落してしまう
砂礫帯や荒れ地です。
砂礫地にあっても
栄養を確保するために
根を長く深く張ります。
根の長さは
50cm-100cmにも
なるといいます。
先駆者コマクサ
コマクサは先駆植物です。
先駆植物とは
荒れ地に最初に侵入し
土地を安定化させる
役割を担います。
活火山である雌阿寒岳の
コマクサは強酸性の荒地に生息し
長い年月をかけて
土地を中性化させます。
土地が中性化すると
他の高山植物が侵入し
コマクサは追いやられます。
コマクサの一生は
他の高山植物のために
あるようです。
花言葉
コマクサの花言葉。
・高嶺の花
・誇り
・貴重
・気高い心
最初に荒れ地を開拓し
土地を安定化させる
コマクサの生き様は、
まさに気高い心です。
盗掘について
[2019.8北海道阿寒国立公園 コマクサ]
かつての雌阿寒岳は
コマクサの一大群生地だったと
聞いています。
しかし、
その多くが盗掘にあい
今では登山道沿いには
コマクサはほとんど
無くなってしまったとのこと。
今回の登山でも、
登山道沿いには
群生地は見られず、
数株がまばらに
生育している状況でした。
登山道から離れて
人が行かない場所で
コマクサを探せば
今でも群生地は
あるのでしょうか…。
貴方もコマクサを見かけた時は
コマクサの役割を思い
そっと見守って
あげて欲しいと思います。
したっけぃ