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ハンター日記

【事故記録】埼玉秩父ツキノワグマ住宅侵入事件

投稿日:

2019-08-07 No.414

2019.7.29日未明、
埼玉県秩父市において、
一人暮らし女性宅にクマが侵入し、
冷蔵庫の冷凍食品等を食べる事件が発生。

本記事の内容

・事件概要

・教訓と対策

ご訪問いただきありがとうございます。
北海道十勝のハンター
モーリーと申します。

埼玉県であったクマの
住居侵入の事件概要について
整理します。

 

事件概要

ヒグマ[北海道知床 ヒグマ]

日時:2019.7.28日夜から翌日未明
場所:埼玉県秩父市浦山 一人暮らし女性宅
被害:冷蔵庫、冷凍食品、家具など
対応:秩父市生活衛生課が地元猟友会に捕獲を依頼
クマ:ツキノワグマと考えられる

女性宅は森林に近い住宅が
点在する地区にあります。

前日からクマが目撃され、
住宅の壁を叩くなど
していたようです。

女性はクマを警戒して、
近所の娘宅へ避難しており無事。

冷蔵庫は扉を強引に開けて外され、
食品や冷凍食品を食べた跡がありました。

侵入口は特定されていないが、
窓から侵入したと考えられ、
帰りは玄関から帰ったようです。

秩父市環境衛生課によると、
今年は他の地区でも
クマの目撃例が多いとのこと。

住宅を襲う事件は
近年なかったとのこと。

 

北海道でもヒグマの数は
微増傾向にあります。

本州でもツキノワグマの
生息数が増えている
傾向にあるとききます。

埼玉県のクマ出没情報は、
2018年34件、
2019年は6月末までに16件が
寄せられています。

 

教訓

この女性は事前にクマを警戒し、
娘宅に避難していたとのこと。

適切な判断と行動だと思います。

危険を感じても、
惰性で行動しないケースもありますが、
この女性は避難行動をとりました。

この用心深さが
女性の身を助けたのでしょう。

 

対策

短期的対策

今回のように予め
避難する対応は適切です。

さらに不在にしている住宅の、
・電気を付けておく
・ラジオやテレビをつけておく

をしておくと、
クマが警戒して
侵入しなかった可能性もありました。

なお、このクマは
住宅侵入し
食料を手に入れてしまったため
住宅に餌があると学んでしまいました。

これはもう捕殺するしかありません。

放置しておけば、
類似事件を起こす可能性が
高いでしょう。

今度は人がいる住居に
侵入することも考えられます。

地元猟友会に
任せるしかありません。

警察とうまく連携をとって
仕留めてもらいたいものです。

 

間違っても罠で捕獲し、
遠方で解放するのは誤りです。

同じことを繰り返しますので。

 

長期的対策

ドングリ[北海道十勝 ヒグマが好きなドングリ]

山と住宅地の境界付近に
クマの好きなドングリやコクワ、
ヤマブドウなどを植栽し、
餌を求めるクマを
そこで留める工夫を地域計画として
実践するなども考えられます。

 

更にクマを必要以上に恐れず
「クマがいるのは当たり前」
の心持ちを持つことも大切です。

クマとヒトの自他共栄。

これこそが私の目標する
地域づくりです。

 

以上、
2019年8月埼玉秩父ツキノワグマ住宅侵入事件
について整理しました。

 

したっけぃ

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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