2016-01-18 No.68
しばらく、ブログを更新できておらず申し訳ありません。
今後は毎日更新できるよう、自己管理を徹底していきたいと思います。
さて、ここ北海道は毎日寒いが続いています。
昨日(2016.1.17)は気温が-20℃まで下がり、洗面所とトイレの水道管が凍ってしまいました。
水道管の温度管理もしっかりとしたいと思います。
こんなに寒い北海道は世界の中でどんな地域であると分類されているか、調べてみました。
気候や生態系による地域区分
世界を気候や生態系などで分類する様々な区分があります。
以下の3種の区分が有名な区分といえると思います。
1.気候区分[Climatic Division]
2.生物地理区[Ecozone or Biogeographical Region]
3.生物群系[Biome]
今日は上記の区分の中の『気候区分』 "Climatic Division" について記事をお届けします。
豊かで多様な気候を風土を持つ国、日本
日本は豊かな気候風土を持つ国です。
南北に長い土地であることから、亜寒帯の北海道、温帯の本州、熱帯の沖縄(南部)の3つの気候帯が存在する国です。
このように、多様な気候と多様な風土がある国土に住めることに感謝しています。
気候区分:クライマッティクディビジョン[Climatic Division]
私たちが教科書などで知る気候区分とは、1920年頃にドイツのウラジミール・ペーター・ケッペン(気象学及び植物学の学者)が考案・発表した地球上の気候区分法のことです。
世界各地の気候(年間平均気温と年間平均雨量など)や植物分布に注目し、大きく5つの気候帯に分類しました。
1.熱帯
2.乾燥
3.温帯
4.亜寒帯(冷帯)
5.寒帯
熱帯でも、熱帯雨林気候、熱帯モンスーン気候、サバナ気候、熱帯夏季少雨気候と別れています。
ジャングルやアマゾンの熱帯雨林気候やアフリカのサバンナ気候が有名です。
他の気候帯も細かく分かれています。
日本の気候区分
彼のケッペンの分類によると日本は3つの帯域に分かれています。
亜寒帯(亜寒帯湿潤気候)
「トドマツで構成される防風林」(写真撮影本人)
北海道と東北地方の内陸部などが「亜寒帯(亜寒帯湿潤気候)」に属します。
温帯
「温帯の樹林。三重県と奈良県を流れる吉野川。アユ釣りの様子」(写真撮影本人)
本州、四国、九州、沖縄などが温帯に属します。
温帯は広葉樹が多くなりますが、本州の山ではスギを多く植林しているので針葉樹が見えます。
沖縄(本島)は亜熱帯と言われますが、ケッペンの気候区分では「温帯(温暖湿潤気候)」に属します。
熱帯(熱帯雨林気候)
「熱帯雨林属する沖縄の遥か南、西表島の海岸の様子。マングローブの樹木が見える。」(写真撮影本人)
沖縄県の八重山諸島などの多良間島、石垣島、宮古島、西表島、与那国島、波照間島は「熱帯(熱帯雨林気候)」に属します。
上記以外の沖縄県、本島などは温帯に属しています。
沖縄は時に「亜熱帯」地域と呼ばれていますが、ケッペンの気候区分には亜熱帯という区分はなく、熱帯に属しています。
ケッペンの気候区分では沖縄本島は東京と同じく温暖湿潤気候に区分されています。
ケッペンの気候区分は大雑把な区分であるとの指摘もありますが、このあたりの区分が大雑把だと思われているようです。
しかし、1920年代に世界を気候帯によって区分する研究と発表した意義は大いにあります。
日本国内でも、福井英一郎氏、関口武氏が考案した気候区分なども存在します。
ちなみに、南鳥島は熱帯のサバンナ気候に分類されています。
北海道は亜寒帯
北海道は亜寒帯に属します。
亜寒帯は英語で、"Subarctic zone"です。
亜寒帯は、世界で一番広い面積を持つ気候区です。
東ヨーロッパ - 西シベリアおよび中央シベリア、北アメリカ大陸・樺太・北海道などの広い範囲が亜寒帯になります。
気温が低い地域では育つことのできる植物は限られます。
北海道は亜寒帯の中でも暖かい地方なので、広葉樹も多く見られます。
しかし、シベリアの方では寒さに強い針葉樹林帯をタイガと呼びます。
「亜寒帯特有の針葉樹のたもとで松ぼっくりを狙うエゾリス」
亜寒帯の北海道の冬を生きる生物たちがいます。
わたしたち道産子(北海道の住民)もまた、厳しい寒さを生きる生物なんですよね。
本州も雪が降り、大変だと思います。
雪の上をある時はすり足気味に歩くことがポイントです。
転ばないよう、お気をつけください。
したっけぃ