2015-11-21 No.27
ビート
散歩道を歩いていると収穫されたビートがありました。
名車ホンダビートではなく、日本を代表する芸人で映画監督ビートたけし氏でもなく、砂糖の原料になる野菜のビートです。
野菜のビートは英語で"beetroot"【ビートの根】です。
ホンダの名車ビートは英語で"beat"です。
砂糖の原料としてのビート(甜菜)
「畑の脇に積まれたビート。後ろに『芽室町』の看板も見える」
北海道十勝の畑作を代表する作物は「小麦」、「豆類」、「イモ」、「ビート」の4種です。
直接食べる小麦や豆類、イモと違って、ビートは砂糖の原料になります。
砂糖の原料には主に「ビート(甜菜)」と「サトウキビ」があります。
十勝で採れたビートは芽室町にある日本甜菜製糖社の工場に多くが集められ砂糖になります。
有名な「すずらん印」の砂糖です。
この工場は国道38号線に面してある大きな工場で、いつも煙を立ち上げています。
日本甜菜製糖社は地元で「日甜(にってん)」と呼ばれ親しまれています。
ビートからでる副産物の産廃の現状と再利用の展望
「ビート近景。美味しそうである。」
ビートから糖分を抽出した際にでる副産物として「ビートパルプ」と「ライムケーキ」があります。
ビートパルプは牛などの飼料になります。
一方、美味しそうな名前を付けられている『ライムケーキ』は、産業廃棄物として廃棄されています。
環境への影響を配慮して発生抑制や再利用が試みられています。
工場設備更新によるライムケーキの発生の抑制や農地・牧草地への還元、道路舗装材としての利用など、様々な試みが行われています。
砂糖を使う時、そんな背景があることもチラッと思い出してみてください。
「防風林と収穫されたビート」
今日もハンター日記に訪問いただき、本当にありがとうございます。
年末を迎えお忙しい時期を迎えると思います。
体調にお気を付けください。
したっけぃ